【5min.ウェブ分析法】 その9 :ロングテールワードを発見する!

「ウェブ分析法」とは、アクセス解析ツールのデータを中心に、サイトの課題や強みを見つけるための手法です。本連載では「明日から使える便利な技」を隔週、月曜日を目処に紹介いたします。題名の通り5分で読める(また5分で実施できる)分析法が中心になります。初心者〜中級者向けの連載になります。


それでは始めます。

その9 :ロングテールワードを発見する!

サイトの集客を考える上で、キーワードの分析は不可欠です。多くのサイトでは、アクセス数が多い上位ワードと直帰率・コンバージョン率をみながら、SEO対策やサイト内の改善を実施します。しかし、上位ワードがある程度落ち着いてきたら、更にキーワード流入を最適化するために、ロングテールワードを見る必要があります。


サイトに流入してくるワードは、最低でも数百、規模が大きいサイトになると、数万・数十万ワードもありえます。下位のワードを足しあげると、それなりのキーワード流入比率になります。そこで、その中から良質なワードを見つけることを考えましょう。


キーワードのロングテール


基本的な考え方は「アクセス数が少ないワードの中にも良質なワードがある。それらは単体ではなく、グルーピングして特徴を見つける」というものです。

1.キーワードをダウンロードする

キーワード・流入数・直帰数・コンバージョン率の4つの数字をダウンロードする。期間に関しては最低でも1ヶ月間、キーワードの数はなるべく大きくしましょう。

2.流入の上位50%に該当するワードを削除

これらはロングテールワードではないので、削除をします。

3.直帰が低いワードを抽出

直帰率がサイトの平均より高いものを削除しましょう。

4.コンバージョン率が高いワードを抽出

コンバージョン率がサイトの平均より低いものを削除しましょう。


この段階でどれくらいのワードが残っているでしょうか?100ワード以上ある場合は、残りのワードの中から、直帰率が高い そして コンバージョン率が低いワードを削除しましょう。

良質ワードのリストアップが出来たら、それらワードの内容を見てグルーピングしましょう。


キーワード 流入数 直帰率 コンバージョン率
ホテル オーロラ 見える 120 13% 35%
ゴンドラ 予約 55 15% 45%
チーズフォンデュ ホテル 198 22% 31%
星空 ホテル 118 8% 75%
氷河 ホテル 33 15% 21%
5.キーワードの特徴を見つける

出てきたワードを単体で見るのではなく、出てきたワード群から、特徴を探してみましょう。上記の表で赤でハイライトしたワードは「景色の種類 + ホテル」という組み合わせになっています。景色とホテルを絡めた特集などが考えられそうです。


まとめ

ロングテールワードの見つけ方を紹介いたしました。ひとつひとつは小さくても、特徴を見つけてグルーピングすることで、新たな施策のヒントを見つけることが出来ます。ロングテールワード分析は、その「ワード」に対して何か対策と打つというより、「グルーピングした上で様々な施策に活かす」ほうが価値が高いです。ぜひ、活用してみてください!