今回紹介するのは、「あの繁盛サイトも「LPO」で稼いでる! LPO×ターゲティングで購入ボタンを10倍クリックさせるすごい仕掛け (DO BOOKS)」です。
章の構成は以下の通りです。
Part1:LPOの基礎の基礎
Part2:本命は行動ターゲティング
Part3:興味も悩みも「検索ワード」が知っている
Part4:ところ変わればエリアターゲティング
Part5:本当にある信じられない、LPO&TOOLS
Part6:LPOの原点回帰で、繁盛サイトを目指しなさい
Part7:まだまだ進化するLPO
対象者
SEOなどを使ってサイトの改善を行っているが、「LPO」や「行動ターゲティング」という単語の意味を知らない、あるいは名前だけは聞いたことがある初心者〜中級者向け。特に自分でECサイトを行っている中小企業向けです。逆に大企業で既にこれら内容を実践している人には、それほど向いていません。
良かったところ
・縦書きで、語り口調の内容なため、非常に「読みやすい」です。読んでいてまったく眠くなりません(笑)
・例えや実際のシチュエーションを想定した書き方なため、自分のサイトに置き換えたり、対岸の出来事のように感じたりしないのがよいです。サイトの分析経験や事例が豊富だからこそ書ける内容だと思います。
・LPOのみなら、行動ターゲッティングからリスティング、キャッチコピーの書き方など様々な集客に関する内容を紹介してくれます。SEOから次のSTEPに進む際には数多くのヒントが並んでいるのではないでしょうか。
・個人的には「エリアターゲティング」の章が非常に参考になり、自分がECサイトをもっていたらすぐに始めたい内容でした。ここはぜひ読んで欲しい部分です。
・「本当?」と思うことはあるものの、見出し名が非常にキャッチーで、これを見ているだけでもクリエイティブつくりの参考になります。
例:
行動ターゲティング×LPOの破壊力
じゃんじゃん稼ぐ!繁盛キーワードの見つけ方
ズバリ!あなたは北海道にいますね。
リスティング広告×エリアターゲティングの妙技
「950 X 500=」
信頼は、狙ってゲットするものです
「買う理由」を与える
ランディングページは、こう作りなさい
こういう情報も欲しかったなところ
・読みやすい反面、いざ実践してみよう!と思うと、その内容がどこにあるかわからない、実践方法の部分を探すのに少し手間がかかってしまうというデメリットがありました。辞令を使って説明部分と、実践部分を分けた書き方の方が、使う場合は便利そうだと思いました。
・ちょっと煽りっぽいというか、「儲かる!」「改善する!」という感じが前面に出てました。いざ、実践すると失敗や繰り返しが必要な施策なので、もう少しそういった面も触れて欲しかったです。
★まとめ
LPOのみならず、幅広い集客最適化の方法を紹介してくれています。特に行動ターゲティングに関して初めて聞く人、学ぶ人にとっては魅力的な内容に溢れています。実際に中小のECサイトでまだ実践されていない内容も多く、差をつけるためにはぜひチャレンジして欲しい内容です。逆に大企業向けではなく、既に実践している人にとっては当たり前の内容もありますので、購入の際は中身を確認してからにしましょう。
読みやすさという観点においては、今まで読んできたアクセス解析関連の書籍の中でも、ダントツです。がっつり読み込むというより、広がっている世界を理解し、その中にある魅力を感じたら、後は実践しながら経験から学んでいきましょう。私は読んでいて、これは試してみたい!と思った内容が沢山ありました。