「Google アナリティクス4」に関してよくあるQ&Aを40個まとめました!

データ分析に関する投稿Advent Calander 2021の企画に参加!貴重な機会をいただき感謝。最後の一枠をいただきました。

qiita.com

 

「Google アナリティクス 4」が導入されてから早1年。SEM Technologyさんの調査によると上場企業の日本での導入率は10%。私の周りや弊社の案件でもGA4周りがとても増えてきました。

 

datastudio.google.com

 

そんな中、GA4に関して様々な質問を受けてきました。今回はよくあるQ&Aを40個をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

Q1:なんで「GA4」って名前なの?

A1:Google アナリティクスがスタートしてから15年。今まで大きなバージョンアップが複数回ありました。その時は特に名前は変更がありませんでした。今回は今までの最大級の変化ということで、過去のバージョンに番号をつけて、後付で「4」をつけたものと思われます。ちなみに計測記述のタグ自体はバージョン「2」になりました。

 

Q2:「じーえーよん?」「じーえーふぉー?」

A2:私はじーえーふぉーと呼んでいます。Twitterでアンケート取ってみたので結果をどうぞ。

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Q3:今までと何が変わったのか?

A3:めっちゃ変わりました!計測方式からレポート画面から、計測している項目や定義までがらっと変わっりました。ぶっちゃけ今までとは違うツールだと思っても問題ないかと。

 

Q4:無料で利用出来るの?

A4:はい、無料で利用出来ます。有償版のGoogle アナリティクス360でもGA4が利用出来るようになっています。

 

Q5:有償版と無償版って何が違うの?

A5:利用出来る変数の多さや計測上限などが変わります。今後新しい機能なども追加されるのではないでしょうか。詳しくはこちらのヘルプを

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Q6:今までのGAと併用は可能?

A6:クロスドメインの設定等一部注意が必要ですが、GAとGA4両方とも同時に計測することができます。またGoogleもそのように推奨しています。

 

Q7:GAのタグが入っていればGA4のタグは別途入れる必要はない?

A7:別途追加する必要があります。

 

Q8:新規に計測を開始する際にはGA4のみしか使えない?

A8:GA4だけ作成、旧GAだけ作成、両方とも同時に作成 が選択出来ます

 

Q9:アプリも計測出来るとのことですが、アプリが無いとだめ?

A9:そんな事はありません。ブラウザだけ、アプリだけ、両方とも計測ができます。

 

Q10:アプリとブラウザで同じユーザーということを特定して分析する事が可能になった?

A10:同じレポート画面や構造で見れますが、ちゃんと共通する会員ID(例:ログインID)を計測設定しないと同じユーザーだという事は基本的には分かりません。

 

Q11:ユーザーを特定する精度に関しては上がっていないということでしょうか?

A11:Google Signal(Googleアカウントにログインしている かつ 広告最適化設定をONのユーザー)に関してはデバイス超えで同じユーザーだということを特定出来、その数なども把握できます。ただし一部のユーザーに限られるので分析上はそれほど役にたたないかも。なおGoogle Signalが持っているIDは画面上での表示やダウンロードは出来ません。

 

Q12:今までGAで取得されていた、年代や性別に関しての数値は見れますか?

A12:こちらGoogle Signalを管理画面でONにしておけば引き続き見ることが出来ます。

 

Q13:なんかプライバシーとかCookie制限への対策がGA4で強化されたと聞いたけど本当なの?

A13:GA4単体で見ると大きな変化は正直まだありません。現在はGoogle Signalのさらなる利活用やユーザーデータの削除が柔軟になったという程度です。ただ今後のCookie制限に向けて、同一ユーザーによる行動やコンバージョンを特定するために機械学習がより活用されるようになりました。

 

例)コンバージョンのしやすさを予測する機能

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例)流入元に紐付いていないコンバージョンを行動データから機械学習して紐付ける

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どちらかというとGA4ではなくGTMでのサーバーサイドタギングや同意モードなど、別ツールでこの辺りの進化が見受けられます。

 

Q14:なんかログデータが取得出来るようになったって聞いたけど?

A14:GA4のデータはGoogleのBig Queryと連携出来る機能が用意されました。ログデータ(1ヒットあたり1行のデータ)がGoogleのクラウドサーバー上に格納されます。格納されたデータをSQLという言語でクエリ(こういうデータが欲しいという記述)を書いて取得出来るようになりました。これにより画面では表現出来ないデータ取得も可能です。

機能自体は無料で利用することが出来ますが、大規模サイトの場合はデータ保存と抽出に料金がかかるので、開発者などの事前に確認しましょう。

 

Q15:今までも有償版で生データは取得出来ていたけど何が違うの?

A15:データの取得方法が変わったので、取得出来るデータや、クエリの書き方などが大きく変わっています。この辺りはほぼ使いまわしがきかないかと。

 

Q15:生データ取得出来るとなんか良いことあるの?

A15:会社規模やどうデータを活用したいかによると思います。最大の利点ではデータ取得して別のツールで分析したり、自社内の他のデータと連携して分析出来るようになるということです。またデータ取得の細かい検証などにも利用することが可能です。ただ使う(使える)企業が限られているのではないかと個人的には思っています。

 

Q16:なんかレポート画面ものすごく違うんですけど?どう見れば良いの?

A16:レポート画面は大きく変わりましたね。まだ進化・変化中の部分もありますが、大きくわけて「レポート・広告」という用意された表やグラフをチェックするための機能と、「探索」という分析を行うための機能に分かれました。探索機能は有償版では一部利用出来たのですが、今回はGA4で無償で利用出来るようになりました。

 

Q17:どうやってレポートや探索を使えばよいのか?操作方法とかもよくわからないです…

A17:ここで説明するとキリがないので(汗)私が監修したGA4本を紹介しておきます。

 

個別あるいは企業内での勉強会希望の場合は弊社サイトからお問い合わせいただければ!

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Q18:直帰率が無くなったと風のうわさに聞きましたが本当ですか?

A18:残念ながら本当です。GA4の画面からは跡形もなく消えました。もう見れません。Big Query使えば出来なくもなさそうですけど、大変だと思いますし、ほとんどの企業では使いこなせない予感。

 

Q19:直帰率無いと困るんだけど、どうしたらよいの?

A19:諦めてください…一応新たに「エンゲージメント」という指標が生まれ、エンゲージメントがあったセッション数やエンゲージメント率(エンゲージメント数÷セッション数)を見ることが出来ます。

以下のいずれかを満たした場合は「エンゲージしたセッション」としてカウントされます。

・10秒以上サイトに滞在(設定画面で10~60秒の間で変更可能)

・2個以上のイベント(データ計測)が発生

・CVイベントが発生

 

2番目の定義が直帰の逆みたいなイメージですね。なので1ー直帰率=エンゲージメント率ではありませんが、使えなくはないかなという感じです。

 

Q20:基本的な指標(ページビュー・セッション・CV)とかは特に変わっていない?

A20:計測できるという意味では変わっていませんが、計測の定義やデータ送信のタイミングなどの影響もあり、数値は変わります。私も比較したりしていますが、2割くらいはずれる傾向があります。ですので、基本的にGAとGA4の数値は比較しないことをおすすめします。原因特定出来ないし、どちらかにもう片方の数値を合わせるのも無理なので。

具体的にどう変わったのか?に関しては本記事ラストの資料をご覧いただければ。

 

Q21:GA4のアカウント作成したら「プロパティ」はあるけど「ビュー」が無いんですけど…

A21:GA4からビューは無くなっております。開発環境だけとか、自社アクセス除外とかで色々と便利だったので復活してほしいですが、2021年12月現在は存在しません。

 

Q22:Google広告とかの連携は可能?GAでは出来ましたが

A22:今のところサーチコンソール以外は連携可能です(2021年12月現在)

 

Q23:自動でスクロールとかファイルダウンロードが取得出来ると聞きましたが本当ですか?

A23:はい、ファイルダウンロード・スクロール・動画再生・外部リンクなどはGA4の管理画面の設定で計測出来るようになりました。若干制限もあるので要件を確認の上、利用を判断してください。

 

Q24:Google Tag Managerでも上記内容って設定出来るけど、どちらを利用したほうが良いの?両方同時に利用してもOK?

A24:基本的にGA4の管理画面で利用出来るものはそちらでの設定をおすすめします。例えばファイルダウンロードで特定の拡張子だけは取得したくないなど個別要件がある場合はGA4の管理画面ではOFFにしてGTMを利用しましょう。同時併用は設定の混乱や二重計測のリスクがあるので、おすすめしません。

 

Q25:データが2ヶ月しか保存されないって本当?困るんだけど

A25:管理画面の「データ設定」内にある「データ保持」のデフォルト設定が「2ヶ月」になっています。ただしこの設定の影響があるのは、「探索」機能で選べるデータ期間にのみ適用されます。「レポート・広告」内の数値それより長い期間で数値が保持され消されることはありません。ただ「探索」において2ヶ月は不便なので、14ヶ月の方にGA4設定した直後に変えておくことをおすすめします

 

Q26:クロスドメイン設定やフィルタ設定は出来る?

A26:こちらGAとは若干設定方法が違いますが対応しています。クロスドメイン設定に関してはGA4とGA同時計測している場合は、以下ヘルプを事前に確認の上、設定を行ってください。

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Q27:コンバージョンの設定はどのように行えば?

A27:設定が少し手間になりました。ざっくりの流れはコンバージョンイベントを指定⇒計測がされたのを確認⇒該当イベントをコンバージョンイベントとして「ON」にするという流れです。詳細な設定方法は本記事最後で紹介するGA4の資料を御覧ください。なおGAでは20個まで設定出来たコンバージョンは、GA4では30個に増えました。

 

Q28:流入元の分類が変わったようですが、本当ですか?

A28:はい、こちら流入チャネルに関してはより細かく分類されるようになりました。日本語版のヘルプはまだ更新されていませんが、英語版では更新されており、実際にGA4でもそのように計測されています。

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正直かなり複雑になりました。

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Q29:Googleデータポータルには対応しているの?

A29:ほぼ対応が完了しております。GAとの互換性は無いので、一から作成する形にはなりますが。

 

Q30:「探索」機能ではどんなレポートを見ることが出来るの?

A30:かなり豊富なレポートが用意されています。「表やグラフの作成」「コホート分析」「目標到達プロセスの設定」「セグメント同士の重複」「サイト内ページ遷移の順引き・逆引き」「ユーザーエクスプローラー」などがその代表例です。なお探索機能においてのみGAにもあったセグメント機能が利用出来、データ量が多いとサンプリングもかかります。

 

Q31:セグメントの作成方法はGAと一緒?

A31:考え方は一緒ですが、機能がかなり拡張されました。イベント間の遷移に期間を設けることが可能になったり、ヒット単位のセグメントが作成出来たり。かゆいところに手が届く機能が増えましたが、その結果利用難易度は上がっています。

 

Q32:オーディテンス機能とはなんぞや?

A32:特定の条件にあったユーザー群(セグメントと同じような考え方)を作成し、作成したユーザー群をGoogle広告の配信ターゲットなどに利用することが出来る機能です。セグメントと違い過去にさかのぼっての再集計は行われないため、設定した日からオーディエンスが「貯まる」形になります。

 

Q33:自動で作成されるオーデイエンスもある?

A33:はい、GA4の機械学習機能を利用して「7日以内に購入する可能性が高いユーザー」「7日以内に離脱する可能性が高いユーザー」などを始めとするユーザー群を自動作成することが可能です。利用にはeコマース機能の利用やデータ量など一定の条件なgあります。

 

Q34:GA4にもデータを取り込む(データインポート)機能は存在する?

A34:はい。こちら用意されており、メニューは若干違いますが実施できる事は同じです。

 

Q35:GAのようにカスタムでイベントやディメンションなどを取得することは可能でしょうか?

A35:はい、こちら可能です。ただ名称や設定方法は変わりました。なおGA4ではディメンションという名称はなくなり、「イベント」と「ユーザープロパティ」だけになりました。大半の場合はイベントを使いつつ、ユーザー単位で保持したい情報(GA詳しい人向けに言うとスコープがユーザーのカスタムディメンション)のみ「ユーザープロパティ」を使うことになります

 

Q36:GA4でCookieIDやタイムスタンプなどの取得は可能?

A36:はい、こちらGTM上で設定すればイベントやユーザープロパティとして取得可能です

 

Q37:今まで取得しているイベントとか、カスタムディメンション、eコマースなどは使い回しが出来る?

A37:出来る内容と出来ない内容があります。Google Tag Managerで変数取得の設定をしていれば使い回せるものが多いです。eコマースは大きく変わったので、別途実装が必要な可能性が高いです。カートのASPサービスなどが対応してくれるのを待ってもよいです。なおGA4ではGAにあった「通常eコマース計測」と「拡張eコマース計測」が統合されました。

 

Q38:で、結局当面どうすればよいの?

A38:GA4はGAと並行計測出来るので入れておくことはおすすめします。ただその際も最低限の設定(コンバージョン・フィルタ・クロスドメイン等)を行っておくことを推奨します。1年後に昨年比較したい場合などもあると思うので、まずはデータ取得をしておきましょう。

がっつり導入したい場合は、Googleアナリティクスの代理店や弊社にご相談いただければ。

 

Q39:GAっていつなくなるの?そもそもなくなるの?

A39:わかりません!が、Google側から見ると長年持っておくメリットは無いので、いずれ止まるのだろうなと。ただその場合は数年前くらいにアナウンスがあることを願っています。そうしないと大混乱になるので。

 

Q40:GA4なんか難しんだけど本当にみんな利用するようになるの?

A40:私の予測では、設定してちゃんと利用するサイトが数十%、GAそのままでいいんだけどGA止まったときには仕方なくGA4に移るサイトが残りという感じですね。ぶっちゃけGA程は流行りませんが(断言)、Googleもそれで良いと思っている気がします。

ちゃんと使える人に使ってもらいたいという感じですかね。ただいずれにせよGA4を利用する未来は間違いなくやってくるので、早めに理解をしておく事は重要かなと考えております。


240ページ超えのGAマニュアルを無料で公開しています!興味ある方はぜひダウンロードを

https://go.happyanalytics.co.jp/ga4

 

またGA4の実装・設定・利活用・勉強会などのご相談があれば弊社サイトよりお問い合わせください。

happyanalytics.co.jp