【5min.ウェブ分析法】 その10 :成果の「訪問回数分布」を確認する

「ウェブ分析法」とは、アクセス解析ツールのデータを中心に、サイトの課題や強みを見つけるための手法です。本連載では「明日から使える便利な技」を隔週、月曜日を目処に紹介いたします。題名の通り5分で読める(また5分で実施できる)分析法が中心になります。初心者〜中級者向けの連載になります。

追記(2010/11/15)
すいません、今回紹介した方法ですと、集計期間の「コンバージョンしたユーザー」の訪問回数の分布になってしまいますね。はてなブックマークでご指摘いただきました。ありがとうございます。


コンバージョンした人の期間内の訪問回数分布

コンバージョンしていない人の期間内の訪問回数の分布


を見ることに意味がないわけではないですが、本来記事で書こうとした内容にはならないため、改めて手法を検討した上で、再修正させてください。申し訳ございません。

その10 :成果の「訪問回数分布」を確認する

成果に辿りつくまでの訪問回数を把握することは、集客施策やサイトとユーザーのコミュニケーションプランを考える上で非常に大切です。そこで、GoogleAnalyticsを使って、簡単に成果に到達した人が、何回目の訪問で到達したかをチェックしてみましょう。

操作方法は以下のとおりです。

1)ユーザー>リピートセッション数>リピートセッションを選択
2)アドバンスセグメントでコンバージョンを追加する
3)セッション数同士を割り算する

CSVでダウンロードして、すべての行に対して割り算を行い、「訪問回数別」のコンバージョン率を算出してグラフにすると…


上記のような形になりました。3回目〜7回目あたりのコンバージョン率のピークがあり、それを超えると逆にコンバージョン率が下がることがわかります。


サイトある複数の成果を、同じようにプロットしてみましょう。成果によって「コンバージョン率が高い訪問回数」が変わることがわかると思います。この分析を行うことで、「何回訪問してもらえれば」成果を達成する可能性が高くなるかがわかります。上図の例でいれば、3回はサイトにきてもらいたいところです。では、3回以上来ている人はどのような特徴を持っているのか?アドバンスセグメント機能を使って調べてみよう…といった考え方が可能です。


また、ユーザーに3回来てもらうために、初回・2回・3回目をどういう方法で誘導したいか?といったことを考えることもサイトやコンテンツつくりの参考になるでしょう。ぜひ、自サイトでも「成果達成までの訪問回数」をまずは把握してみましょう。その際には、自分でまずは回数を想定をおいてみると、面白いかと思います。

まとめ

成果の達成した条件を理解することで、はじめてコンバージョン数や率を増やす材料を見つけることが出来ます。新規・リピートだけではなく、訪問回数に着目し、サイト改善に活かしてみてください。