無料で始める、企業向けTwitter分析術

752万人。ネッテレイティングス発表の2010年3月のTwitterユーザー数です*1。利用者の増加もあり、企業でのTwitter活用事例も増えてきました。しかし分析手法に関してはそれほど語られていません。


自社あるいは競合商品がどのように言及されているのか?
Twitter経由のサイトへの流入数とコンバージョン数は?
自アカウントはどのように評価すればよいか?


Twitterから情報をどのように取得して無料で分析するか?これが、本記事の内容です。
Twitterはユーザーの素直な声が溢れている情報の宝庫です。例え自社アカウントを持っていなくても、自分達のサービスや業界に関する、幅広い意見が存在します。これをマーケティングに使わない手はありません。


長文ですのでお時間がある時にどうぞ。

目次

1.Twitterの情報取得
 1.1つぶやき情報
 1.2アカウント情報
 1.3アクセス解析情報
2.分析手法
 2.1 自社アカウント分析
 2.2 自社ブランディング分析
 2.3 自社キャンペーン分析
 2.4 競合分析
 2.5 関連ワード分析
 2.6 発言者分析
3.Twitter分析の課題と未来
 


1.Twitterの情報取得

Twitterから得られる情報は主に三つあります。

1:「書かれているつぶやき」に関する情報。


2:「Twitterアカウント」に関する情報。


3:Twitter経由の流入やコンバージョンなどの情報。


では、もう少し具体的にこの三つを見ていきましょう。


1.1つぶやき情報

必要なつぶやきを見つけるためには、Twitter専用の検索エンジンを使う事をオススメします。便利な検索エンジンをいくつか紹介いたします*2


1.1.1 Twitter公式検索エンジン

URL:http://search.twitter.com/

特徴:ワードを検索するだけではなく、「言語(日本語のつぶやきのみ取得可能)」「期間」「Twitter ID」「ハッシュタグ」「OR/AND検索」をはじめとする、様々な条件で検索する事が出来ます。また、検索結果をRSSフィードで取得出来るため、新しいつぶやきがあれば、すぐに確認をする事が出来ます。


アクセス解析」で検索をしてみました。


1.1.2 me*you

URL:http://meyou.jp/

特徴:プロフィールだけを検索対象にする事が可能。また検索結果に該当する人を一括でフォローする事が出来るので、特定のワードに親和性が高い人たちを確保したい場合に便利です。更に、地域や期間とあわせての検索も可能です。


「映画」+「東京から15km以内にいるユーザー」の検索結果


1.1.3 Twimono.com(ついもの)

URL: http://twimono.com/

特徴:モノに特化した検索エンジンです。ジャンルごとに人気がある商品を一目で見る事が出来たり、特定商品の言及数をトレンドで見たりと、「モノ」に対して詳しい情報を得る事が出来ます。登録されていない商品は、Amazonに掲載されていれば、登録をする事が可能です。


じゃがりこ」の情報


1.1.4 Topsy

URL: http://topsy.com/

特徴:こちらも検索エンジンですが、便利な二つの機能があります。まず検索結果画面で、キーワードがつぶやかれた回数(累計・月・週・日・時間単位で)の表示がされます。そしてさらに便利なのが、「site:<<ここにURL>>」を入れると、URLの検索も可能になります。しかも短縮URLで短くなったURLも対象になります。


自分のブログで検索してみました


Tweet数をクリックすると、どのようなコメントでReTweetされたかの確認を行えます(影響力が高い人のReTweet絞り込みも可能です)。



1.2アカウント情報

自社でTwitterのアカウントを持っている場合は、そのアカウントに関する情報を取得する様々なツールが存在します。本ブログの「Twitter解析ツール15種比較レビュー」という記事で、分析ツールを紹介しています。その中から、企業に向いているツールをいくつかピックアップしました。

1.2.1 TweetStats

URL: http://tweetstats.com/

特徴:Tweet数に関する情報を詳しく見る事が出来ます。いつ発言をしているのか?どのTwitterIDとコミュニケーションを良くとっているのか?を把握できます。また、自分達の発言のクラウドも見る事が出来るので、利用しているキーワードが一目でわかります*3




1.2.2 Tweeteffect

URL: http://www.tweeteffect.com/

特徴:過去200発言のフォロワー数を表示。どのコメントがフォローに繋がったのか?などを見ることが出来ます。大勢のフォロワー数が減った・増えたコメントを特に見てみると面白いでしょう。

1.2.3 Twitalyzer

URL: http://twitalyzer.com/

特徴:「GoogleAnalyticsとの連携」「他アカウントとの分布での比較」「独自の指標とそれぞれの定義のちゃんとした説明」「目標設定やメモ機能」などアクセス解析ツールで搭載されているような機能も盛り込まれています。Tweet数やフォロー関連の機能が他のツールと比べて若干弱いですが、網羅性は高いです。日本語での検索やコメントのフィルタリングが出来ないのが残念。


1.2.4 Twimpact

URL: http://twimpact.jp/
特徴:検索窓にTwitterIDを入れるとRTされた発言のランキングをみる事が出来ます。またRTが誰によって行われ、どのように広まったか?というレーダーチャートも見る事が出来ます。



上記以外のツールツールの比較表は「Twitter解析ツール15種比較レビュー」をご覧ください。



1.3アクセス解析情報

Twitterからの流入そしてコンバージョン計測するため、アクセス解析に影響するTwitterの特徴をピックアップしてみました。

  • 特徴1:URLには短縮URLが使われる事が多い
  • 特徴2:発言がRTされる事によって広まっていく


この3つ特徴をアクセス解析に置き換えると

  • 特徴2:リンクが様々なところから貼られて、リンクURLをコントロールできない
  • 特徴3:リファラーが飛んでこない場合もある

通常のウェブサイトや検索エンジンからのリンクと比較して、数値を正確に取ることが難しいのが、Twitter分析の(悪い)特徴です。



では、どのように計測をすればよいか?基本は、精度が低いリファラーを使わず*4に、広告パラメータ付きのURLを作成し、短縮URLサービスで短くしたURLをつぶやく事によって、効果測定を行います。広告パラメータをURLの後ろにつけ、そのパラメータごとの流入数とコンバージョン数をアクセス解析ツールで計測します。

例)http://d.hatena.ne.jp/ryuka01/  ⇒ http://d.hatena.ne.jp/ryuka01?cd=twitter01


GoogleAnalyticsを利用しているのであれば「URL生成ツール」を使って広告計測用のURLを作成します。


生成されたURLは「http://d.hatena.ne.jp/ryuka01/?utm_source=Twitter&utm_medium=%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88&utm_campaign=Twitter%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0TOP%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%B5%81%E5%85%A5」と非常に長いです。通常のウェブサイトの場合はURLが長くても問題ないのですが、Twitterで使うには二つ弱点があります。


1:長い(Twitterの1発言は140文字まで) 
2:広告コードがついていると詳しい人にはわかってしまう 


そこで短縮URLサービスの出番です。


Twitterで人気の短縮URLサービス「Bit.ly」は解析機能もついていてオススメです。先ほどの長いURLが「http://bit.ly/9AGHLO」に短縮されます。しかし、広告コードのURLがあれば流入が全て取得できるのか?というとそういうわけでもありません。なぜなら全てのリンクが広告コード付きのURLには、ならないからです。以下の表をご覧ください。


URLの種類 自アカウントでの利用 他アカウントでの利用 流入分析手法 コンバージョン分析手法
自分が発行した短縮URL(広告コード付き) 広告コードで判別 広告コードで判別 アクセス解析ツール or 短縮URLサービス アクセス解析ツール
他人が発行した短縮URL(広告コード無し) 利用しない 短縮URLサービス 短縮URLサービス 分析不可
他人が発行した通常URL(広告コード無し) 利用しない 判別不可 判別不可 判別不可

一番左の列が発行されるURLの種類、そしてその隣二つが、自アカウントと他アカウントでの判別方法。そして最後の2列が、流入とコンバージョンをとれるツールを紹介しています。


一番上の行「自分が発行した短縮URL(広告コード付き)」が先ほどまで紹介してきた内容です。流入だけを見るのであれば、「Bit.ly」を使えば日ごとのクリック数・どのようなコメントともに言及されたか?を見る事が可能です。広告コードからの流入だけではなく、コンバージョンも見たい場合は、アクセス解析ツールのデータを使いましょう。



二行目の「他人が発行した短縮URL(広告コード無し)」を見てみましょう。他人が発行した短縮URLなので、自アカウントでは基本使う事無いかと思います*5。では、他の人が作成した短縮URLをどのように測定するか?アクセス解析機能付きの短縮URLを使っている場合は、その情報を閲覧してみましょう。前述の「Bit.ly」であれば、URLの後ろに「+」をつけることで、解析結果を見る事が出来ます。

例)http://bit.ly/9AGHLO+


他にも「Cli.gs」などの短縮URLアクセス解析機能を搭載しています。しかしアクセス解析機能が付いていない短縮URLサービスを利用されてリンクされている場合は計測をする事ができません。



最後の行の「他人が発行した通常URL(広告コード無し)」こちらに関しても自アカウントで使う事は少ないと思いますが、他人が発行して利用する事は多々あります。こちらも広告コードがついていない+短縮URLを使っていないため計測を行う事ができません。


残念ながら、このようにTwitterからの流入を完全に図ることはできません。実数を追いかけるよりも、URLごとの流入数を相対的に考え「この告知よりこっちの告知の方がより人気だった」という考えのもとに利用するほうが良いでしょう。リファラで「twitter.com」および「主要な短縮URLサービスのドメイン」からの流入数を数える方法もありますが、Twitterクライアント経由のクリックはほぼ取得出来ないため、結果としては不完全です。


                                              • +

2.分析手法

ここまでは情報を集める手法を紹介してきました。では実際にどのような情報を集めて分析を行えばよいのか?
6つの分析内容に分けて紹介いたします。


2.1 自社アカウント分析

自社アカウントを持っている場合は、まず最初に行う分析です。前述した様々なツールで情報を取得できますが、大切なのは「フォロワー数」「RTされた回数」「発言時間・曜日帯」「サイトへの流入(とコンバージョン)」です。三つの観点から、これら指標が変化したかを見てみましょう。

1:発言した内容
「宣伝・告知」「アドバイス」「役立つ情報紹介」「挨拶」「感謝」などなど。発言内容のジャンルを元に効果を見てみましょう。


2:Twiiter上のアクション
 内容に関係なく「URLなしの発言」「URLありの発言」「誰かの発言のRT」「RTされた」「@で誰かに話しかけた」「@で誰かに話しかけられた」などが該当します。


3:Twiiter外のアクション
「プレスリリースを打った」「取材記事がウェブに掲載された」「テレビで紹介された」「キャンペーンを開始した」「リニューアルを行った」などが該当します。


それぞれの軸の中で、指標がどのように変わったかを分析します。「アドバイスをしたらフォロワーが増えた」「プレスリリースの告知はフォロワー増には効かないが、内容によってRTがものすごく増える」といった感じです。良い結果を生むもの、悪い結果を生むもの、それぞれストックして活用しましょう。



2.2 自社ブランディング分析

会社名や商品名といった「ブランドワード」を1.1で紹介した検索サイトを使って検索をしてみましょう。


検索結果でまず見るべきは、自社の評判です。商品やサービスについてどのような意見や印象を持たれているのか。投稿されたタイプ(ポジティブ・ネガティブ・意見や要望・紹介など)や印象に残った発言を記録しましょう。さらに「ブランドワード+第2ワード」の分析も非常に有効です。自社サービスと一緒に使われているワードはユーザーの商品に対するイメージを端的に表しています。このような連想ワードを拾い集めましょう


例として、あるお菓子に対して考えられる連想ワードは「美味しい・まずい」「味が濃い・薄い」「値段が高い・安い」「包装がオシャレ」「なかなか手に入らない(どこで売っているの?)」「●●の時に食べた(シーン)」などがあります。自社の製品がどのような形容詞や動詞とよく使われているかを調査しましょう。


Twitterは移り変わりが早いため、ブランド分析は定期的に確認する事が大切です。特にネガティブな意見は早く広まります。その理由は主に3つあります。

1:Twitterは「RT(リトゥイート)」という仕組みがあり、他の人のつぶやきを簡単に広める事が可能。

2:RTという仕組みのため、そのつぶやきを閲覧する人数が簡単に増える。

3:ブログなどと比べて心理的にも物理的にも書き込みやすい。「140文字以内で書いて送信を押すだけ」これはブログで記事を書いて投稿するよりよっぽど楽です。


例えばサポート電話で「納得がいかない対応を受けた」という事実があったとします。


Twitterが無ければ、その人(とその周辺の友達など)で収まりますし、もしブログに書き込んだとしてもタイムラグがあり、閲覧に自ら来た人にしかその事実は伝わりません。ですが、Twitterの場合はどうなるかを見てみましょう。


発言者が300人にフォローされているとします。発言をするとまず、その300人に事実が伝わります。そして、この中で5人がリトゥイートし、それぞれの平均フォロワー数が200人だとすると、300人+200人×5 = 1300人が、あなたの会社に悪い印象を持つ可能性があります。これが繰り返し行われたとしたら・・・あっという間に事実が広がってしまうのがわかるかと思います。


Twitterの特徴の一つとして、過去のコメントが比較的埋もれやすい事があります。Twitterを利用する人は過去の発言を検索する事も少なく、一度嵐を過ぎてしまえば、影響力は皆無です。しかし、上記のような例で火消しをすぐに行わないと、その内容を見た人が「検索にひっかかりやすい」ブログで取り上げられてしまう可能性もあります。


こうなると、半永久的に残り、悪い印象が持続してしまいます。大切なのは、自社商品やサービスの情報をいち早く突き止め、必要に応じて対応をする事です。一刻も早い対応が、被害を最小限に食い止めますし、ポジティブな情報を更に広めるきっかけを作る事ができます。



ここで、分析例を見てみましょう。以下は「シムシティ4 デラックス」という商品の言及です。Twimonoを利用しました。

見ての通り、2010/4/12に言及数が大きく増えています。コメントを追っていくと、この日に「ニコニコ動画」でシムシティのプレイ講座第12回がアップされた日でした。実は私も見ている人気シリーズで、前回から数カ月ぶりに公開され、待ち遠しかった人たちがTwitterで言及した…という事でした。



2010/4/12のつぶやきの一部


ブログではほとんど言及が無く、Twitterを分析したから初めて分かった事実です。


2.3 自社キャンペーン分析

キャンペーンの告知媒体としてTwitterを使うこともあるかと思います。自社サイトでアクセス解析を使った分析をすでに行っていれば、Twitterも(正確には取得出来ないものの)キャンペーンの流入口の一つとして考え、集客効果(流入数・コンバージョン数・CVR)などを見てみましょう。


しかしTwitter側で、それ以外の情報も取得出来ます。具体的には、「キャンペーン開始と終了時にフォロワー数」「Twitterでの言及数」「紹介のされ方」「ポジティブ/ネガティブな意見の件数」などがあります。数値だけではなく、こういった定性的な情報も残しておきましょう。また、定型のフォーマットを作ってしまうのも良いかもしれません。記録を残しておく事で、どのようなキャンペーンがTwitterを利用する層にインパクトが大きいのか?を把握出来ます。


一つ例を見てみましょう。株式会社リクルートが50周年を迎えて、50年の出来事を振り返るサイトを立ち上げました。その感想を見てみると

  • これ面白い.家帰ったらみる
  • 素敵。おしゃれで楽しい
  • リクルートのwebサイトの作りこみがとんでもない。ラーメン一杯の値段をずっと追い・かけてしまう。音が出ます。
  • たしかにすごいし情報量は圧倒的。でも力を注ぐ場所を間違えているような気がする。
  • コレをヒントに面白いこと想いつきました!!!感謝!!!
  • このサイトすげえよ 。


割と好意的な意見が多いようです*6


2.4 競合分析

自社分析を行った上で、次に行いたいのが競合分析です。競合のサービス・キャンペーンやプレスリリースがどのように受け止められているのか?そして貴社で競合の不満部分を解決するようなサービスを持っているか、あるいは、作成するか?得られる情報は多岐にわたります。


競合のデータの取得方法に関しては、「ブランド分析」の考え方とは基本的に一緒です。競合の会社名やサービス名のつぶやきを定期的にチェックしましょう。


大切なのは、競合のサービスのユーザーの声から学ぶことです。競合の成功や失敗事例をストックしておき、自社の広報にぜひその内容を反映させてください。また競合のサイトやサービスで良いところがあれば、それを企画や開発のチームに伝えましょう。ユーザーの声を直接見せることが大切です。社内で人を動かす場合に大切なのは、Twitterのようなユーザーの生の声です。


競合のパソコンメーカーが新しいノートパソコンをリリースしたとしましょう。新しい機種のスペック表やデザインなどを競合のサイトで調査・さらにメディアが発表した記事の感想をはてなブックマークでチェック・Twitterで商品名を検索してその反応を見るといった、横断的な分析を行いましょう。


競合ユーザーの声というのは、今までは入手が難しいところがありました。しかしTwitterを使えば、競合の新製品発表会の様子がつぶやかれたり、社員のつぶやきがあったり、するかも知れません。競合分析を通じて、良いところ・悪いところを見つけ、自社で活用をしてください。


2.5 関連ワード分析

属している業界に関するワードも見ておくことも大切です。特に貴社のブランドや商品サービスでの言及数が少ない場合には有効な手法です。


マンション領域のサービスを貴社が提供しているのであれば「マンション」「賃貸」「新築」「戸建て」などが良いでしょう。アクセス解析ツールを導入されているのであれば、ブランドワード以外の上位流入ワードをピックアップして、Twitterの検索サービスで探してみましょう。


「保険」で検索


こういったワードは、自社に誘導する時に非常に便利です。「新築マンションを探しているんだよな〜」というつぶやきに対して、自社のTwitterアカウントから紹介をする事も可能です。


他にも、このような大切なワードに対する、世の中のトレンドを見るためにも便利です。マンション領域であれば「不景気で購入を迷っている」とか「どのエリアに興味があるか」など。大局がわからず、一人の意見に左右されて良いのか?という意見もあるかと思います。もちろんTwitterだけの結果で判断する必要は無く、今まで行ってきた調査やアンケートなどもぜひ併用して利用してください。


2.6 発言者分析

最後の分析は、発言した人に注目をします。自社のサービスや商品について、積極的に発言している人をリストアップしていきましょう。自社のファンとアンチファンを把握しておき、特に影響力が大きい人にはコンタクトをとる事も考えましょう。


Fordでは、新製品(つまり車)を、なんと影響力がある20名にプレゼントをして、その感想を定期的に書いてもらうというキャンペーンを実施しました。このようなTwitterユーザーを巻き込んだキャンペーンは多数行われています。


リストアップ以外にも、どういう人たちなのか?という定性分析を行いましょう。Twitterアカウント上でのプロフィールや、そこで紹介されているブログを見ることによって、どういう職種・年代・性別・趣味を持っている人が、貴社に興味があるかを把握する事が可能です。マーケティングの参考にしてください。


本記事ではキャンペーンの事例や成功要因などは特に紹介しておりませんが、以下記事などが参考になるかと思います。

                                              • +

3.Twitter分析の課題と未来

今回、紹介した全ての情報収集と分析を行うと非常に時間がかかります。まずはいくつかをピックアップして試してみましょう。


Twitter分析の一番の課題は「手間」にあります。ツールがばらばら、文章などは地道にチェックしていく必要がある。そして実際には収集と分析以外に、社内での広報・認知、そしてどのような内容で発言して集客をするか?といった実施の部分もあります。今後はアクセス解析ツールTwitter版の登場に期待したいところです。


Adobe社が提供しているアクセス解析ツール「SiteCatalyst」では、APIを使ってアクセス解析ツール側に取り込むという機能を実装しています。他のアクセス解析ツールも追従するかも知れません。


Twitter分析は米国でも、まだこれから本格化するといったステージです。日本でもTwitter分析を行っている企業はまだ少ないです。流行っているからアカウントをとりあえず作っているケースもあります。Twitterは情報の宝庫ですし、上手く使うことによって、自社の助けにもなります。しかし、それはアカウントを作って、時々つぶやいているだけでは、実現出来ません。


紹介させていただいたTwitter分析を元に、ぜひ自社の分析を開始してみてください。必ず新しい気付きを得られる事でしょう。そしてその結果を商品・サービス・サイトを運営している方々と共有をしてください。





★告知★
2011年5月24日(火)にTwitterとFacebookの分析に関するセミナーを行います@銀座

件名の通り、銀座でセミナーを行わせていただく事になります。2時間でソーシャルメディアの分析について盛り沢山お話ししたいと思っています。
お時間の都合が着く方はぜひ!

*1:http://www.netratings.co.jp/New_news/News04272010.htm

*2:その時の流行りを見るためのサービスは除外しています

*3:他人のアカウントも見る事が可能です

*4:モバイルではDoCoMoの古い端末でリファラーを取ることが出来ないというのもあります

*5:他の人の発言を自アカウントでRTすればその限りではない

*6:弊社の宣伝で申し訳ない 汗