「ウェブ分析法」とは、アクセス解析ツールのデータを中心に、サイトの課題や強みを見つけるための手法です。本連載では「明日から使える便利な技」を隔週、月曜日を目処に紹介いたします。題名の通り5分で読める(また5分で実施できる)分析法が中心になります。初心者〜中級者向けの連載になります。
その11 :メルマガやプレスリリースの効果を測定する
メールマガジンやプレスリリースなど自ら告知する媒体に関しては、その効果を計ることが大切です。どのプレスリリースサイトが流入に貢献しているのか?どのようなメルマガのコンテンツがコンバージョンに貢献しているのか?これらが明らかになる事により、最適化のヒントが見えてきます。
手法としては「サイトへの流入URLに広告パラメータをつけて効果を補足する」というものを利用します。これはサイトへのリンクのURLの後に、どの広告かを判別するパラメータをつけて、そこからの流入数とコンバージョン数を見るというものになります。
例えば私のサイトへのリンクを貼る際に
http://d.hatena.ne.jp/ryuka01/?ad=001
といった形で広告用のパラメータをつけるといった形です。GoogleAnalyticsでは、このURLを生成するための、URL生成ツールがあります。こちらに必要な情報を入力すると、リンクとして使うURLが作成出来ます。
後は、このURLをリンクとして貼ればGoogleAnalytics上で計測されます。
上の例とは違う名称になっていますが、ご了承ください。
このような形で簡単に広告の効果を計測できます。
しかし、広告用パラメータをつけたURLは長くなりがちです。その際には短縮URLサービスなどを使うといった方法もあります。個人的なオススメはbitlyというサービスです。
先ほどの長いURLを以下のような短いURLに変更することが出来ます。
http://d.hatena.ne.jp/ryuka01/?utm_source=Mailmagazine20101129&utm_medium=Mail&utm_campaign=MM
↓
http://bit.ly/hsRd2s
これであればテキストのメールマガジンに貼ってもURLが折り返したりする事はありません。
ただし、Bitlyのサーバーが落ちたら使えなくなるので、ビジネス用途での利用はまありオススメしません。独自ドメインでも短縮URLを作成できるサービスがいくつかあるので、検討してみても良いと思います*1
まとめ
メルマガやプレスリリースにかかわらず、外部から自社サイトへURLを貼るときは、必ずその効果を測定する広告コードをつける事を推奨します。ツールによって使うパラメータなどは違うため、利用の際にはツールベンダーに確認いただくか、マニュアルをチェックしてみてください。効果を捕捉することではじめて有効な改善施策を考えることが出来ます。
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*1:私は利用した事がないので、紹介は差し控えておきます