Googleの「リファラーの変更告知」と「世界各国のGoogle検索シェア」に関して

Googleリファラー変更に関して

Insight for WebAnalytics - Googleが検索リファラを変更、アクセス解析ツールへの影響は?

衣袋さんのブログでも紹介されていますが、2009年4月14日のGoogleの公式ブログのエントリーにて、Googleからのリファラーの変更テストを行っており、徐々に現在のリファラーから置き換わっていくという告知をしています。


この変更に関しては、以前このブログでも取り上げた「Google.comからの流入で『検索ワード』が取れなくなる」問題を調査にも関連しています。この時のリファラー変更手法が影響が大きかったための、改善案として取り入れた実装だそうです*1


具体的にどのように変わるかというと

現状
http://www.google.com/search?
hl=en&
q=flowers&
btnG=Google+Search


今後
http://www.google.com/url?
sa=t&
source=web&
ct=res&
cd=7&
url=http%3A%2F%2Fwww.example.com%2Fmypage.htm&
ei=0SjdSa-1N5O8M_qW8dQN&
rct=j&
q=flowers&
usg=AFQjCNHJXSUh7Vw7oubPaO3tZOzz-F-u_w&
sig2=X8uCFh6IoPtnwmvGMULQfw


※視認性向上のため、パラメータのところで改行をしています。

いくつかポイントになりそうな内容を書いてみます。


・パラメータ前のURLが変わります「search?→url?」(文字色が緑色の部分)
 アクセス解析ベンダーがGoogleサーチエンジンを特定するURLの情報にこの部分を使っている場合は修正(あるいは追加が必要です)


・検索ワードは今まで通り「q」というパラメータで取得されます(文字色が赤色の部分)


・新たに検索結果の順位が取得出来るようになりました。(文字色が青色の部分)
 これはかなり大きな追加になります。今まではアクセス解析ツール側で「SEOの検索結果の順位」を取得する事が出来ませんでした。この数値をアクセス解析側で取り込むようにする事によって「検索結果順位と流入数やコンバージョンレートの関係」や「時間軸でのキーワードごとの順位把握」などが行えるようになり、検索順位がサイトに与える影響を把握出来るようになります。ぜひアクセス解析ベンダー側に実装していただきたい内容です。


・それ以外のパラメータに関してはまだ詳細が分かっていません。



また懸念としては、


・新しい方のURLにアクセスすると、以下のようなページが表示されます。今までのURLではGoogleの検索結果画面が出て、ユーザーがどのような画面を見ていたのかがわかったのですが、それが見られなくなってしまいます。ちょっと不便かも。。。

ちなみに、上記画面からリンクをクリックする際に飛ぶ情報は以下の通り。

http://www.google.com/url?
q=http://www.example.com/mypage.htm&
sa=X&
oi=unauthorizedredirect&
ct=targetlink&
ust=1240333079721840&
usg=AFQjCNEfqAJ61B-LeMZvYLZxrT723sZhlQ

・またGoogle日本での本件に関するアナウンスは行われていません。


世界各国のGoogle検索シェア

以下のGoogle Docsにまとめられてた方がいます。誰でもアップデート出来るので、常にアップデートが行われています。

Google Search Global Market Share

※リンク先にはデータの出典も書いてありますが、使う際は自己責任でお願いいたします。

2009/4/22時点の情報でグラフを作ってみました。画像をクリックすると拡大されます。


*1:Googleの公式ブログのコメント欄にてGoogleの中の人から言及がありました