[ニュース]What Web Analytics is Missing... <英文>
英語読める方はぜひ!アクセス解析ツールに足りない物、弱点が記載されており、今までにない記事です。一読していくつかはっとさせられた内容があったので、週末にまとめ記事を書いてみます。
[ツール]モバイルアクセス解析は正しい製品選びから――PCと異なる解析情報を知る - 携帯マーケ入門#8
モバイルアクセス解析の製品選びには正直、あまり役に立たない記事でしたが、いくつかヒントになることや一覧が載っているのでどうぞ。モバイルアクセス解析の難しさ及びツール選びに関してはまた別途記事書きますね。
[ニュース]「滞在時間はどうやって計っている?」「携帯サイトはなぜ一人当たりのページビューが多い?」Web アクセス解析の疑問に答える 25 の TIPS
25個のTIPSが載っています。いくつかピックアップして追記してみます。全部はリンク先をどうぞ。
1. 複数のアクセス解析ツールをいれた場合、ツールによって数に違いがあるのはなぜか
たしかに、ツールによって 10% ぐらい差があるようだ。
おそらく解析用 Javascript の仕様の違い、キャッシュの効き具合やセキュリティ対策ソフトによるフィルタリングなどが原因なのでは?あるいは、ページを見た直後にブラウザを閉じた場合に、まだ Javascript が動くまえに消えてしまった、とか。このことを考慮して、ツールを乗り換えるときは、しばらく併用してどのぐらい差があるかを知っておいたほうがいい。
他には「2種類のタグを入れたときに」最初の物だけ読み込まれて、次の物が読み込まれる前にページ遷移したなどがあります。後、ほとんどの数字のずれは「設定の違い」です。ここ割と重要で、「自社内のアクセスを除外しているか?」「クローラーを計測しているか?」「除外URL設定をしているか」など、まずは設定をチェックするのが大切です。また、何が原因になっているかの調べる方法としては「サイト全体でずれがあるのか」「特定のページだけずれがあるのか」を確認すれば大体見えてきます。
4. アクセス解析ツールにある「滞在時間」はどうやって計っているのか?
ツールによって定義が異なると思われる。Javascript などを利用することで、おおよその時間は取れるが、厳密な時間は取れない。
タグ系のツールの場合、ほとんどのケースで「計測データが飛んできた時間の差分」でとっています。なのでサイト内で最後に見たページの時間に関しては取れません(直帰とかも)。そういった意味で「おおよその時間」という回答なのかと思います。
8. すでにアクセス解析を入れている企業は、ちゃんとデータを活用できているのか
あまりしてないと思う。どう見られているかがわかっても改善しにくい。
高校中学での模擬試験で、どこが弱い、強い、というのが分かっても、実際対策している生徒が多いかというとそうではない。それと近いと思う。
ざっくりとした質問などの回答もしずらいだろうな(笑)と思いつつ、「仮説」「検証」「改善」等のPDCAあるいはPDSサイクルを回そうとすると大抵の企業でネックになっていると思われるのが「仮説をたてること」及び「実際に改善を行う」というところですね。特に仮説を行うことは軽視されがちです。後、よくあるリニューアル前後の比較に関しても、数字の比較以上に大切なのが「リニューアルによって得られると予測した効果にちゃんと達しているか」を見ることの方が大切です。
13. アクセス解析の有料製品の値段が高い理由はなぜ?
なんとも言えないが、高いほうが「マーケティングツール」として優秀そう、というのはあるかもしれない。
設備費や維持費が高いと思われます。特に「データが命」なのでちゃんと二重化したりフェールオーバーの対策を売ったりするので。後はぶっちゃけユーザー人数がもの凄く多いわけではないのに、ツールの種類は多いため、薄利多売が出来ないのでは?と勝手に想像。
19. いまユーザーが求める機能は何?
モバイル、企業用、リアルタイム性のあるアラートツールなどの需要は高い。
モバイルやアラートは確かに同意。後はエクセルクライアント的な機能や、カスタマイズ性が高いレポーティング機能、他ツールやDBとの連携、ポストクリック、予測機能あたりは欲しいなぁ。自動的にマイニングとかしてくれるととっても嬉しいが、アクセス解析ツールの範疇外かな?
なんとなく PV を眺めるだけで満足してしまう、ということがよくある。何か仮説を検証するために使うのが効果的。
確かに。上にも書きましたが「仮説」や「目的」がないとただのデータ集なので・・・っていうのが一番大きいですね。
<追記>
他のブログでも本件に関して記事を書いている方がいたので紹介。
dIG iT「Webアクセス解析の疑問に答える25のTIPS その3」
Webアクセス解析の疑問を煙に巻く25のTIPS(1〜13)