【5min.ウェブ分析法】 その1:入り口ページでは直帰率を、新規とリピーターに分けてチェックしましょう

本日から毎週月曜日に、ウェブ分析法を紹介する連載を、このブログで行います。


「ウェブ分析法」とは、アクセス解析ツールのデータを中心に、サイトの課題や強みを見つけるための手法です。本連載では、明日から使える、便利な技を毎週月曜日に紹介いたします。題名の通り5分で読める(また5分で実施できる)分析法が中心になります。初心者〜中級者向けの連載になります。


それでは始めます。

その1:入り口ページでは直帰率を、新規とリピーターに分けてチェックしましょう

流入数が多いページの直帰率を見つけ、そのページを改善するという手法は、サイト改善の基本です。入り口ページはサイトの「第一印象」です。恋愛でも仕事でも、第一印象がその後に与える影響は大きいことはみなさんご存知かと思います。第一印象が悪いとすぐに帰ってしまい、サイトの商品やサービスを理解する機会を逸してしまいます。そこで、流入が多いページの直帰率を下げることは非常に大切になります。


しかし、ただ漠然と直帰率が高いページを改善するといっても、情報が少なすぎます。サイトに訪れているユーザーの特徴を把握するため、新規・リピーターに分けて流入数と直帰率をチェックしましょう。GoogleAnalyticsでは「コンテンツ>閲覧開始ページ」を選択し、「アドバンスセグメント」を使って「新規ユーザー」と「リピーター」にチェックを入れることで確認する事が出来ます。



「新規・リピータの量」と「新規・リピーターの直帰率」を2軸に4象限にわけてみましょう。


右上の「新規訪問が多く、新規の直帰が多い」
そして
左下の「リピーターの訪問が多く、リピーターの直帰が多い」


この二つに該当する入り口ページを改善していきましょう。直帰率だけで判断するのではなく、新規訪問向けの課題入り口ページと、リピーター向けの課題入り口ページの二つに分けることが出来ます。どちらのユーザーが多いかという付加情報がある事によって、改善施策をより考えやすくなります。


ECサイトなどでは右上のケースのほうが、左下より多いかと思います。リピーターはサイトの事を理解しているため、新規ユーザーより直帰率が低くなりやすいです。そのため、まずは新規ユーザーを意識したページ作りを行うことになります。しかし、もし左下のケースがあれば、よっぽどリピーターにとって不親切なランディングページなので、真っ先に直したほうがよいでしょう。

まとめ

直帰率の改善は、直帰率の高い低いだけで判断するのではなく、付加情報とあわせて改善施策を考えましょう。