本日、ユーザーローカルよりリリースされた、TwiTraqを使ってみましたので、早速レビューしました!
結論からお伝えすると、個人・企業共に、Twitterを「解析」するという点で非常に優れたTwitter解析ツールでした。それでは早速、各レポートをチェックしてみましょう。
利用するまで
TwiTraqのページにアクセスし、無料ユーザー登録を押すと、Twitter経由でログインが出来ます。手間いらずです。
その後、まずはTwitterから情報を取得する必要があります。こちらはアカウントの大きさによって変わってくると思いますが、私の場合(1000フォロワー程度)30分くらいで全てのレポートが表示されました*1。
データの取得が完了しましたら、各レポートを見ていきましょう。
ジャンルは大きく「サマリー」「タイムライン」「ユーザー」「キーワード」の4種類に分かれており、その中に複数のレポートが存在します。
サマリー
名前の通り、各種レポートをまとめたものが表示されます。
具体的には、
投稿数
フォロー数
フォロワー数
fav発言数
発言あたりの反応率
よく発言する時間帯
よく発言する曜日
フォロワー最多地域
最近よく話すユーザー
最近よく使うハッシュタグ
発言数
直近3日間で反応が多かった発言TOP 5
新たに加わったフォロワー
新たに加えたフォロー
フォロワー地域分布
フォロワー影響力
フォロワー男女比
とかなり数多くのレポートを一つの画面で見られます。
上半分のメニューはまとまっており、一目で確認する事が出来ます。
面白いのは、右下にある「フォロワー地域分布」です。個人で使う分にはそれ程解析に使えませんが、リアル店舗を持っているアカウントであれば、自分のお店がある都道府県のフォロワーがどれくらいいるかをざっくり確認する事が出来ます。贅沢言えば県単位ではなく、地域単位で見られるともっと解析には向いているかもしれません。
以下は、「直近3日間で反応が多かった発言TOP 5」のレポートです。
どの発言が、どれくらいの人に読まれたのか*2、レスの数などを一覧で見ることが出来ます。ここではサマリーだけですが、後ほど出てくるツイート分析では更に情報を確認する事が可能です。
タイムライン
タイムラインでは「ツイート分析」と「RT・返信・★分析」の二つのレポートがあります。
「ツイート分析」では、発言を「@を含まない」「文中に@がある」「@から始まる」の3種類のツイートを、日・月・曜日・時間別に見ることが出来ます。
つぶやきが、どの時間軸で多いのか・少ないのかを見ることが出来ます。ページ下部には、発言一覧をチェックしたり、発言時のクライアントなどのチェックも行うことが出来ます。
「RT・返信・★分析」は、RT数・返信の回数や、ふぁぼったーでお気に入りに登録された数などを確認する事が出来ます。
解析上は、こちらのレポートの方が役立ちます。日単位での返信数とフォロワーの関係を見たり、どういった類の発言が返信されやすいのかをチェックする事が出来ます。
また、Twitraqの便利な機能として、データをダウンロードする事が出来ます。Twitter解析を行う場合、画面上で完結する事は少なく、ローカルでデータを集計したり、他の人に共有したりします。ダウンロード機能はほかのTwitter解析ツールでは見ることが少ない、Twitraqの貴重な機能の一つです。
以下は、「RT・返信・★分析」の「生ログダウンロード」のデータです。
見ての通り、画面で取得出来る項目より、豊富なデータを見ることが出来ます。返信した人のTwitterID・返信の種類・発言内容・投稿数・フォロー数・フォロワー数・投稿アプリ・都道府県など様々な情報があります。これをローカルで集計する事によって、どういった属性の人とコミュニケーションをとっているかを把握する事が出来ます。
ユーザー
ユーザーでは「フォロワー」と「フォロー」の分析が出来ます。出てくるレポートの種類は一緒なため「フォロワー」のレポートで説明をいたします。
主にフォロワーの推移、地域分布、男女比、影響力、フォロー率(相互か、そうではないか)のグラフと、フォロワーの詳細を確認する事が出来ます。自分のアカウントの影響力を調べるのに便利なレポート群です。また、ユーザーの一覧では、「発言数」「フォロー(フォロワー)」「F/F率*3」「登録時期」順にソートする事が出来ます。
解析観点では週単位で定点観測をし、影響力があるフォロー/フォロワーを見つけたり、相互フォロー率をモニタリングしたり、影響力が高い人からのフォロー率などをチェックしたりと、自アカウント影響力がどれくらい増えたかを定期的にチェックするのに便利です。こちらもダウンロードが出来ます。
キーワード
こちらのレポートは、分析したいキーワードを登録すると(最大5個・変更可能)、そのキーワードに対する分析結果を表示してくれます。
上半分では、キーワードの発言数、発言者が多い地域、発言者の影響力などをチェックできます。
面白いのは、「同時に発言されたワードの特徴」に関するレポートです。「発言数」と「フォロワー数」の2軸に対して、設定したキーワードと同時に発言したワードをプロットしてくれます。4象限の右上が、普段発言数も多く、フォロワー数も大きい「影響力がある人」が発言した関連ワードです。
自社ブランドや製品と同時に使われるワードを分析して、イメージを把握する事が出来ます。
「キーワード」レポートの下半分では、発言内容・発言者・該当キーワードに対して累計発言数が多いユーザーをチェックする事が出来ます。
「アクセス解析」でチェックしてみました。
自社製品やサービスに関して、積極的に言及しているユーザーを見つけることが出来ます。
プロフィール公開
「http://twitraq.userlocal.jp/user/」の後にTwitterIDが公開用のURLになります。
私のはこちら。
ここでは、サマリーに表示されている内容が主に表示されます。また、このレポートからは、2名のTwitterIDとの比較を行うことが出来ます。(上のグラフの「青=自分」「水色」「緑」の折れ線です。
まとめ
ユーザーローカルと言えば、「UserHeat」や「なかのひと」といった、個性的な解析ツールを今までも提供してきた会社ですが、今回も他とは一線を画した解析ツールをリリースされました。一部の機能は他のTwitter解析ツールなどでも搭載されていたり、Twitraqには無い機能もいくつかあります(詳細は「Twitter解析ツール15種比較レビュー」)をご覧ください。
TwiTraqは、見易さや機能の追加など更に成長できるポイントがいくつかあると思いますが、
1)日本発のツールならではの分かりやすさ
2)解析に必要なレポートが揃っている
3)キーワード分析の情報が豊富
4)データがダウンロード出来るという点において、現在ある日本製のTwitter解析ツールの中では、もっとも優れたツールだと思います。
このツールが真価を発揮するのは、1ヶ月程度データがたまってからです。特に企業用のアカウントをもっている方は、このツールの登録は、「必須」と言っても問題ないでしょう。ぜひ、無料で始める、企業向けTwitter分析術などを参考に、Twitter分析の強力なお供にしてはいかがでしょうか?
私も継続的に利用し、また別の機会に分析結果などを公開できればと思っています。