「ウェブ分析法」とは、アクセス解析ツールのデータを中心に、サイトの課題や強みを見つけるための手法です。本連載では、明日から使える、便利な技を毎週*1月曜日に紹介いたします。題名の通り5分で読める(また5分で実施できる)分析法が中心になります。初心者〜中級者向けの連載になります。
それでは始めます。
その5:「Yahoo! vs Google」で比較を行う
多くのサイトにとって、検索エンジンからの流入は大切です。また、その中で流入が多いのは「Yahoo!」と「Google」の2サイトかと思います。Yahoo!とGoogleでは流入してくるワードや流入後の動きに違いがでます。同じ検索エンジンといえ、その特性の違いを理解しておきましょう。
見るポイントは2つです。全体的な指標と、ワードごとの数値です。
では、GoogleAnalyticsを使った操作方法と数値を見てみましょう。
1)「トラフィック>検索エンジン」を選択。GoogleとYahoo!の基本的な数値を確認。主に閲覧ページ数・新規セッション率・直帰率・コンバージョン率などを確認して、、流入元としてどちらが優れているかを確認しましょう。他にも流入比率が10%を超えるものがあれば(表示形式を円グラフにして確認)、その検索エンジンもあわせて数値を確認しておきましょう*2。
検索エンジンからの流入の特徴を理解しておきましょう。
例)Yahoo!はGoogleに比べて新規ユーザーが多く、直帰率が高い など。
2)もう一つは流入ワード単位での比較です。同じワードでも数字に大きな違いが出ます。
「トラフィック>検索エンジン」を選択した後に、表の「ソース」の隣にあるプルダウンを選んで「キーワード」を選択しましょう。
これで検索エンジンとキーワードのかけあわせを確認する事が出来ます。
Yahoo!とGoogleで同じワードの情報を確認してみましょう。セッション数・閲覧ページ数・新規セッション率・直帰率・コンバージョン率などが参考になります。
大きく数値に違いがあるものに関しては、それぞれのワードをそれぞれの検索エンジンで実際に検索してみましょう。掲載順位・説明文章・ランディングページなどに違いがでます。
例)あるサイトの「音楽」というワードで比較
検索エンジン | セッション数 | 閲覧ページ数 | 新規率 | 直帰率 | コンバージョン率 |
Yahoo! | 7,831 | 10.83 | 52.49% | 22.93% | 3.51% |
3,623 | 8.85 | 68.70% | 49.54% | 1.89% |
これらの情報を元に、ランディングページの修正や新規作成・リスティングの入稿ワードの検討、どちらの検索エンジンのSEO対策に集中するかなどを検討してみてはいかがでしょうか?