<お知らせ>
この記事は移転しました。約5秒後に新記事へ移動します。
株式会社HAPPY ANALYTICS 公式サイトよりお読みください。
こんにちは、某WebサービスのPdMをしている冨樫です。前回に引き続きセミナーの聴講レポートをお届けします。
今回参加したのは、データマーケター育成講座です。全8回開催のうち、小川卓さんが講師を担当する「ウェブサイトの分析と改善」の後半回にお邪魔させてもらいました。宣伝会議さんで定番開催されている人気セミナーなので、受講を検討している方も多いのではないでしょうか?
実際に参加してみて「この講座は役に立つな!」と感じたので、私個人の感想と全体の内容をかいつまんで紹介したいと思います。
こんな人におすすめ!
- ウェブマーケター、デジタル広告プランナー、ウェブディレクター、ウェブアナリスト、プロダクトマネージャー
- Googleアナリティクスの使いかた、レポートの見かたはひと通り把握している(中級者くらい?)
- データ分析はできるが、具体的な改善案に落とし込むときに悩んでいる
会場の雰囲気
- スクール形式で聴講、投影スライドのハンドアウト配布
- 今回は動画聴講*の方が多かったので普段の雰囲気は分からず...
*昨今の情勢を加味し、希望者は後日動画聴講できる配慮がありました。嬉しいですね!現在気になるセミナーがあり悩んでいる方は主催者に相談してみるとよいかもしれません。
前回の内容(前半)
- 【Define】目標・KPIを設計する
- 【Measure】データの取得設計を行う
今回の内容(後半)
- 【Analyze】ウェブサイトの分析法
- 【Improve】改善案の考えかた
- 【Control】「改善文化」継続のための事例や仕組み
セミナーアジェンダは、上記のとおりDMAICプロセスに沿って講義する内容となっていました。
▼DMAIC × PDCA × 5つの力で考える
冒頭で、小川さんの口からウェブサイト分析と改善の近い将来像が語られます。
「AIなどの技術でレポートは自動化され、そこに人の手は不要となるでしょう。
でも、データを元に改善する活動は絶対に無くなりません。
そして、必要なスキルセットは変わっていきます...」
ただ解析ツールを使える・データ分析では価値を発揮できない時代になったなと、私も思います。
分析をする前に何を分析するかを決める
後半回の最初の【Analyze】パートで印象深かったのは、「仮説を洗い出すプロセスをツールを見る前に必ず行ってください」という言葉。
確かに、とりあえずで解析ツールを見ても、すぐに良い改善案が浮かぶことは稀な気がします。それどころか、なまじデータを頭にいれてしまうと先入観をもってサイトを見てしまっているかも…
まずは、サイトを利用してみた気づきから、仮説を立てる大切さに改めて気づきました。
分析を始める前に、何を知りたいか・ツールで行う分析内容・どう施策に活かすかを明確しようと思います。
小川卓がGoogleアナリティクスでよく行う15の分析
講座の中で、小川さんがよく使う分析手法の紹介がありました。気づきを発見しやすいところを中心に見ているそうです。
全15のうち、3つをここではご紹介します。(その他が気になる方は、次回の受講を検討してみてくださいね!)
まず、意外だったのが「ユーザーエクスプローラーの分析」のしかた。
ユーザーを10人ほどピックアップし、一人ひとりの動きのデータを見て気づきを書き出すそうです。
小川さんのお話によると、大事なのはCV(コンバージョン)したユーザーを見ることで、成果に至ったユーザーの動きの特性を見出すことだそうです。
確かに、最初にユーザーを知ることから始まるので、ユーザー行動の仮説を立てやすそうです。
実際に試したいと思ったのは、「主要ページの遷移率分析」のプラスαの部分。
これまでもボトルネック発見のためにシーケンスは作成していたのですが、施策実施後どう変わったかを見るまでは意識できていませんでした。
集客施策により流入増加したがCVが思ったより増えなかった時など、どこで落ちているのか原因究明できたら素敵です。
他にも、ざっくり売上予測する方法や広告貢献度を測ってCPAなどの広告計算に使える方法なども紹介されていました。
プロモーションプランニングという視点でも、活用できるレポートは沢山ありそうです。サイト種別やご自身の役割など、適したものを使うことが重要ですね!
具体的な改善案の出しかた
【improve】で事例と共に紹介された改善案の出しかたは、下記の4つです。
- 自社内の他のページと比較する
- 同業他社との比較を行う
- 世の中の良い施策を保存する
- どのサイトでも使える改善施策(!)
事例紹介の際には、どんな仮説を立て、どんなデータを分析し、改善案をどう出したかまで詳しく説明していただきました。
改善案と結果が重要なのではなく、仮説の立てかた・それを元にした分析が大事。そして、自社サイトの場合はどうかを考えるのが重要なのがとても良くわかります。
成功事例が自分のサイトでも成功するかは別問題。
分析方法は同じですが、どう改善するかはサイト(商品・サービス)によって違う、という話は納得です。
私の経験談として、過去に外部コンサルに依頼して他サイトの成功施策を複数試した結果惨敗だったことがあるのですが、その時足りなかったのはサイトやユーザーにマッチする施策かどうか仮説を立てて考えてみることだったかもしれません。外部の方に依頼するなら(あるいは外部から依頼を受けるなら)なおさらだと思いました。
また、同業他社と比較して改善案を出す場合は、「何を比較するか決めてからはじめてください」という言葉は、しっかり胸に刻んでおこうと思います。
つい見た目や印象での改善案になりがちです。そうではなく、改善したいページの課題が直帰率にあるなら「直帰率を下げるために他のサイトは何かやってないかな」といった仮説をもとに見ることが本当に大事ですね。
このパートの最後のどのサイトでも使える改善施策の考えかたの内容は圧巻です。さらっと短い説明だったのですが、インパクト十分。気持ちを考慮した導線づくり、ユーザーが読み終わった後の気持ちを想像しコンテンツを用意するという内容です。ユーザーの気持ちを分かってからの、その先の話。とても勉強になりました!
できる範囲で始めること、捨てる勇気と踏み出す勇気を持つこと
【Control】のパートでは、継続のための事例や仕組みが紹介されました。「改善文化」をどう作っていくかです。
継続的な改善を行うための行動
- そもそものプロセスを可視化すること
- 数値の(無)変化を知るためのデータ × 施策一体型シート
- サマリーシートの作成
- KPTで振り返る
特に目からウロコだったのは「数値の(無)変化を知るためのデータ × 施策一体型シート」です。通常別管理になっている全体数値と施策が同シートになっており、数字が変わっていないことに気づけるというものです。これは早速取り入れてみようと思いました。
講座の最後は、仕組みを用意しても最後は“人”という内容で締めくくられています。
改善施策はとかく壮大な夢を描きがちです。できる範囲でスタートして、小さくても良いので一度回してみて成果を出すことが先決だと改めて感じました。組織化するのは価値を発揮できてからなら、チャレンジしやすいですよね!
また、「継続した改善を行うためには、業務のうち5-10%減らした上で踏み出す」という、捨てる勇気と踏み出す勇気についての話は、とても共感しました。
ついあれもこれもと沢山タスクを抱えがちですが、勇気をもって取捨選択しようと決意しました。
聴講レポートは以上です。
この回のみ今回特別に聴講させていただきましたが、ぜひ申し込んで他の回も聴いてみたいと思える講座でした。ご紹介したこの講座は定期的に開催されているので、気になった方は宣伝会議さんのサイトをチェックしてみてください。
宣伝会議主催 データマーケター育成講座
第12期 2020年6月4日(木)開講
昨今の情勢の影響により、週末もご自宅で過ごされている方も多いのではないでしょうか。
オンラインで受講可能なセミナーを探して、スキルアップするのもいいかもしれませんね!
株式会社HAPPY ANALYTICS主催 オンライン動画講座
現在「提案型ウェブアナリスト育成講座オンライン版」と「Googleマーケティングツール講座」の2つが開講中