Japan Growth Hack Awards 2015に参加してきました!

Kaizen Platform主催のイベントである、「Japan Growth Hack Awards 2015」に参加してきました!A/Bテスト機能・解析とクラウドソーシングによる改善提案を提供しているサービスで、昨今注目されているサービスです。私の知り合いやお仕事でご一緒させていただいた人の多くがジョインしており、個人的にもそして機能的にも気になっている会社です。


Awardの様子をメモ書きという形で紹介させていただきますね。

第一部

Kaizen Platform, Inc. Co-founder & CEO 須藤憲司さんより、開会の挨拶


・「高い期待と大きな課題感」がテーマ


・冒険するために船を使って、海に行く。一番難しいのは、生きて帰ってくること。2割くらいしか大航海時代は帰還できなかった。その時代に精度と技術が進化したのが、羅針盤・地図・六分儀・時計などが進化した。職人が精度の高い時計を生み出していく。そのおかげで遠くに行くことができ、生還率が上がっていく。技術革新が起きて、グローバル化がはじまっていく。彼らが時代の要請を受けて、技術を駆使して成果をだしていく。


・新しい「グロースハッカー」という職業が生まれいてる。なぜ注目されているのか?

1)競争過多:ウェブのビジネスが当たり前の時代になっている

2)広告費を増やしても同じように伸びない:2倍使っても売上2倍にならない。競争過多から、効率が悪くなってきている。構造変化。

3)変化そのものが早い:消費者のほうが動きが早く、今までの取り組みのスピードでは難しい。



・そのため、Data Driven Marketingのインセンティブが上がっている。データを元に結果を出すことが差別化と成長につながっていく。コンビニ・チラシ・テレビショッピングなどオフラインで当たり前に行われていることを実現していきたい


・しかし多くの企業が、取り組みを開始できない・なかなか継続できない。分析から課題を発見→デザイナーやマーケッターが形に落とし込む→エンジニアが作る。実現するのは難しい。専門性が高く、分業化も発生し、人を集めてもうまくいくとは限らない。新しいことに優先順位が上がり、既存の改善が進まない。


・そこでSaaS A/B Testing Platform + Creative Networkというサービスを提供している。ウェブマーケティングの課題はコラボレーションで解決していくもの


・KAIZEN PLATFORMに関する数値。立ち上げて1年半。国内大手100社以上に導入。41か国・800社・3000アカウント。6000回以上の改善・1400人のグロースハッカー・100億円以上の経済効果・年収1000万以上のグロースハッカーも誕生


・グロースハックの効果は 複利(早く開始することが有利 かつ 効果が持続)×打席数(テストの回数)で考える。一刻も早くとにかくたくさんテストをすることが大切。テストの回数と改善効果に正の相関がある。


・新商品の案内。「特化型グロースハックチーム」。1人のデザイナーが100%コミットするのではなく、10人のデザイナーが10%の力を使ううな形。チームでグロースハックを実現していく。グロースハッカーの人にノウハウもたまりやすく、分業することによりスピードを上げることも可能。


・世界中で改善リソースが不足。問題解決をしていく人を増やしたい。そういう思いからアワードを創設。



第二部

日本グロースハッカーアワードの表彰式
10部門から、それぞれ1位 + 1名に2015オブザイヤーをアワードする

受賞されたグロースハッカーの皆様は以下の通りです。

部門・お名前・企業名(敬称略)

スマートフォンサイト部門:奥村 一弥(N)
eコマース部門:早川 学史 (EXDESIGN)
旅行部門:平田 啓介 (settenLab)
メディア部門:小柳 勝生 (やじるし)
人材サービス部門:福井 渡(Oneoneo)
飲食部門:福井 渡(Oneoneo)
サービス・そのほか部門:鎌刈 渉(Pooyan)
クライアント最多採用部門:鎌刈 渉(Oneoneo)
勝率部門: 井浦 英太郎(PW) 雨宮 史朋(Macapoo) 牧野 健太郎(Split Engine)
女性向けサイト部門(協賛リクルートジョブス「とらばーゆ」):今井 美智留(BRK)


グロースハッカー・オブ・ザ・イヤー 小柳 勝生 (やじるし)



第三部

パネルディスカッション

パネラーの皆様は以下の通りです

お名前・企業名(敬称略)

平田 啓介 (settenLab)
雨宮 史朋(Macapoo) 
井浦 英太郎(PW)
諏訪 光洋(ロフトワーク)
鬼石 真裕 (Kaizen Platform)

井浦 英太郎(PW)福岡出身

ウォーターサーバーの申し込みページを改善することによりCVRを100を171に改善。鬼石さんに自宅まで来てもらい、チャレンジすることに決めた。レイアウトやボタンなどを商品のイメージにあわせて開園

雨宮 史朋(Macapoo) 福岡出身

会員登録サイトのCVR向上。よくある写真のイメージから、セールスポイントだけをとがらせて表示。会員登録のCVRを100から110に改善。

平田 啓介(settenLab) 沖縄出身

Yahooのマッチングサービスのページを改善。会員登録のCVRを100から111に改善。「で・き・る」というコピーを設定。強みを打ち出す形で改善を実現。

結果を出すグロースハッカーとは?

サービス内で見られる、ほかの人の案件や結果を見れるので参考にしている(井浦)心がけているのは、改善前のサイトを詳しく見て分析する。ユーザーの気持ちになる(平田)クライアントが求めるゴールがあるので、そこをしっかり理解したうえで、何をしてほしいか・求めているかを自分の中で落とし込む(雨宮)
成果を出すデザインをシステマチックに作るのは難しいが、学習ながら実現+どこまでもできるというのがとても良い(諏訪)

場所を選ばない働き方のメリット

旅行先で仕事するなど自分の生活の中に取り入れたい(井浦)
誰でもしっているようなブランドに対してもチャレンジできる機会をいただけるのは魅力的(平田)
場所を選ばないのは今は当たり前。地方創生に価値を感じている。東京の仕事を福岡で受ける。福岡はクリエイターも多いし、市もサポートしている。刺激を受けながら、地方で働き、活性化をしていきたい(雨宮)
地方に戻りたいけど、仕事に戻れない。しかし、KAIZEN PLATFORMなどで生計をたてられるようになれば、地方で働く人も増えていくのではないか。しかも参加する人の能力も進化していく(諏訪)

グロースハッカーになってどう変わったか?

いつもは企業のHP作っているが、結果が出ないときもある。グロースハックは結果が見れるし、わかりやすい張りが出る。結果出てうれしい+報酬ももらえて幸せ(井浦)
ダメだった時も数値でわかる。自分が考えてプランニングしたものが数値でわかり魅力につながっている(平田)
ビジネスをやっていくうえで、ナショナルクライアントと関わっているということは、通常の業務を行う上で営業のツールにもなっている。結果的に生活が変わってくる(雨宮)
広告代理店殺しですね(笑)ツールに依存しすぎると偏ってしまうので、ツールとエコシステム観点での付き合い方が大切。生の世界だからこそ得られるものもあるので、偏らないようにすることが大事。

改善する案件をどう選んでいるか?

自分の強みで選ぶようにしている(井浦)
得意分野にフォーカスしている(平田)
オリエンシート読んで、興味があり強みが活かせそうであれば選ぶ(雨宮)



グロースハッカー4つの価値

仮説検証・スキルアップ
場所を選ばない
大手企業絵hの実績
新しい収入手段


小川感想

「グロースハッカーを讃える」という今回のコンセプトが、グロースハッカーを目指している人や興味がある人にとってはモチベーションアップになったのではと感じました。また受賞されたグロースハッカーの皆様が、KAIZEN PLATFORMに感じているメリットや価値を自分の言葉で伝えていたのが印象的でした。地方に限らず、様々な状況により自宅勤務をしている人にとって結果がまで見れるサービスというのは非常に価値があるものだと感じました。


今回が第1回ということで、「もう少し座談会の時間があったほうがよかった」あるいは「受賞者それぞれのもう少し具体的な取り組みを聞きたい」など個人的な希望はありますが、毎年開催されていくなかでさらにパワーアップし、いずれは1day丸ごと開催されるイベントになるのではと思います!


リクルートの須藤さんならではのファネル図(興味があるかたは検索いただければ)を体現するビジネスモデルであるとも感じました。その中で、3者に価値が生まれるサービスは、「誰にとっても嬉しいサービス」であり、今後更に広がっていくことを期待しております!