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昨日リリースされたアクセス解析ツール「ユーザーインサイト」を4つの視点からチェック!

ツール

「アクセス元組織」「年齢層」「男女比」などの情報をアクセス元データから推計して表示出来る「なかのひと」を提供している株式会社ユーザーローカル。昨日、企業版の「ユーザーインサイト」がリリースされました。この「ユーザーインサイト」を以下の4つの視点から見てみました。


・他のアクセス解析ツールとの違い
・無料版ツールなかのひと」との違い
・私だったら「ユーザーインサイト」をこういう風に利用する
・他アクセス解析ツールとの併用 及び 本ツールへの要望


※本記事ですが、「なかのひと」は利用したことはあるのですが、「ユーザーインサイト」に関してはリリース直後という事もあり、利用経験が無くサイトの情報や、詳細資料を元に書いているため、ツールのUIやレスポンス等に関しての知見は持ち合わせていないことをご了承下さい。


他のアクセス解析ツールとの違い

いわゆる通常のアクセス解析ツールとの大きな違いは、ユーザーの「行動」と「属性」に関して非常に特化しているツールであるという事です。


「行動」に関してはユーザーの「ページ内閲覧エリア」「どこまでページ内をスクロールして読んだか」「どこをクリックしたか」というのを視覚的にヒートマップで見ることが出来ます。

閲覧エリア(ページ内のどこが良く見られているのかが分かります)    



閲覧範囲(縦スクロールして何割の人がどこまで閲覧したか分かります)
http://ui.userlocal.jp/public/images/portal/demo_line.jpg


クリックエリア(ユーザーがマウスクリックした場所が分かります)
http://ui.userlocal.jp/public/images/portal/demo_click.jpg



もう一つの大きな特徴は、アクセス元の情報をベースに、アクセス元組織、性別、年齢、地域、業界、アクセス頻度、ネット利用度などの情報を推測し表示してくれる機能です。


アクセス元組織をIPアドレスや英語ではなく分かりやすく日本語表記
http://ui.userlocal.jp/public/images/portal/img_company.png


性別&年代別の比率を把握
http://ui.userlocal.jp/public/images/portal/usr_age.png


ネット利用度&訪問頻度の比率を把握
http://ui.userlocal.jp/public/images/portal/usr_visit.png


地域ごとのアクセス数・比率を把握
http://ui.userlocal.jp/public/images/portal/usr_map.png


この二つの機能は「併せる」事が可能です。つまり、ユーザー「属性」を絞り込んで「行動」が見られることです。具体的に言うと、上記で紹介したヒートマップを、男性・女性で分けて見たり、ネット利用度・業界ごとに見たりする事が可能です。このツールならではの大きな特徴であり、ユーザー分析の幅が大きく広がります。ヒートマップの機能を持つアクセス解析ツールは他にもありますが、このように絞り込みが出来る国内ツールを他には知りません(もしあったら、ごめんなさい)。


他にも「ダッシュボード機能」や「アクセス予想」といった機能などを持っていますが(機能一覧はこちらから)やはり上記の機能が大きな特徴といえるかと思います。


違いという観点では、他のアクセス解析ツールでは存在するけど、このツールで存在しない(と思われる)主な機能や特徴も紹介しておこうと思います。


存在しない主な機能
・広告や集客関連の機能
・コンバージョン関連の機能
・3ページ以上の導線分析
・外部検索ワード・内部検索ワード関連の機能
・変数取得の機能


ちなみに本ツールの導入方式は「タグ方式」となっており、計測したいページに決まったタグを入れるという、PCサイト向けアクセス解析の計測方法としては、一番メジャーな方式を活用しており、導入工数は比較的低いです。


無料版ツールなかのひと」との違い

ユーザーインサイト」は有料で、お値段は初期費用52,500円+月間PV数課金となっています。50万PV/月までは52,500円/月、50万〜400万PV/月までは105,000円/月 それ以上のPVは要相談となっています。そして「なかのひと」は無料ツールです。


この違いはどこにあるのか?
一番大きな違いは「なかのひと」はユーザー属性取得のみに特化したツールであるという事であり、ヒートマップの機能(とユーザー属性でのしぼりこみ)などは「ユーザーインサイト」のみの機能となっています。他にもいくつか取得出来るデータに違いがあります。


個人的な意見としては、まずは無料版である「なかのひと」を使ってみて、その特徴を理解し、更に分析を深めたい場合に「ユーザーインサイト」の利用を検討するのが良いのでは?と思います。


私だったら「ユーザーインサイト」をこういう風に利用する

さて自分がツールを使う立場だったら、やはりサイトのUI改善に使うでしょう。リニューアル前後でのユーザー動向分析であったり、A/Bテスティング(テキストリンク対画像リンクや、複数の検索軸の表示順番等) の効果測定に使います。特集系及び読み物系コンテンツでも通常のアクセス解析ツールで得られる「PV数」「滞在時間」だけでは答えられない(あるいは精度が低い)「どれくらいの人がどこまで読んでいるか(エンゲージ度合)」をより精緻に把握する事が出来ます。


こういったツールはただ数字を見ているだけでは、それほど価値は無く、どれだけいろいろなパターンをサイト側で試せるかも非常に大きな鍵となります。いろいろなパターンを試し、どんどん修正・分析・最適化を行っていく事によって真価が発揮出来ます。このツールがある事によって、改修のモチベーションも上がるし、その効果が数値化出来るため、導入をきっかけに、「改善のPDCAを行う」という機運を作る事も可能かもしれません。


また自分が勤めている会社では、実際に人をを呼んでのサイトUIヒアリングやアイトラッキングツール*1を導入してのテストなども行っていますが、こういった事を行わずとも、ユーザーの「属性」と「行動」が絞り込んで見えるこのツールを使えば、それらをほぼ低価格で代替出来るのでは?と思ってしまったり。。。



アクセス解析ツールとの併用 及び 本ツールへの要望

ユーザーインサイト」というツールは機能特化したアクセス解析ツールで、VisionalistやSiteCatalystといったツールを代替する物ではありません。なので、既にアクセス解析ツールを導入しているサイトはそれをリプレイスして使うという物ではなく、併用して使うといった類のツールだと個人的には思います。特に相性が良さそうなのはGoogle Analyticsとの併用ではないでしょうか。お互いに違う特徴を持ったツールで、それぞれのツールが持っていない機能を有し、補間する事ができます。


現存する日本製のツールで、ユーザーの属性と行動を絞(り込んで)視覚的に表示し、なおかつ導入ハードルやコストが低いツールというのは、非常にユニークなかつ実用性が高いツールです。なので必要な人にとっては非常に有意義かつ替えのきかな物になるかと思います。個人で使うには値段的に厳しい部分もありますが、ブログとかでもぜひ使ってみたくなるツールですね。


最後にリリースした翌日に書くのも何ですが、今後への期待もこめて、要望なんぞを偉そうに書いてみます。

コンバージョンという絞り込みでのヒートマップ機能

 「クリック数多い」あるいは「より最後まで読まれている比率が高いページ」=「サイト内でコンバージョンしたリンクやコンテンツ」という図式は必ずしも成り立たない事があります。そのため、良くクリックされる箇所をより目立たせたりする事がサイトのCVR向上に繋がらないこともあります。

サイトの種類にもちろんよりますが、ほとんどのサイトではユーザーに行って欲しいアクションを持っています。そうなると、コンバージョンしたユーザーのみと全体ユーザーのヒートマップの比較が行いたくなると思います。実現にはハードルが高い部分もあるかと思いますが、この機能があれば更に利用価値が上がるのではと感じます。

ヒートマップの変化表示機能

二つのヒートマップの差分ヒートマップが見られたら便利そう。これだけだと意味がわからないと思いますの具体例を。


「男性」「女性」のヒートマップをそれぞれ表示した時に、どこが違うか?というのは、二つのグラフを比較(別のブラウザで表示して見たり、印刷して見たり)する事になり、結構大変そうな予感がします。これを簡単にわかるため「男性のヒートマップ情報」「女性のヒートマップ情報」の違い(差分)を視覚的に表示出来たら便利ではないでしょうか?。男性がよく見て女性がよく見ない部分を赤くして、お互いに同じくらいの比率で見る部分を青くするといった感じです。


もちろん性別だけではなくて、9月と10月の違いとか、新規とリピーターの違いといった他の絞り込み条件にも割り当てられます。サイトのリニューアルであったり、ページ最適化を行う場合、ヒートマップは「比較」して見るケース(修正前・修正後の比較)がほとんどかと思いますので、ユーザーにとっては非常に使い勝手が上がるのではないでしょうか?

「なかのひと」と「ユーザーインサイト」の比較 及び 新ツールへの誘導

約75,000サイトが利用している「なかのひと」は「ユーザーインサイト」の最大の見込み客ではないでしょうか?そこでツール同士の比較表や、期間限定価格での移行キャンペーン(例:3ヶ月以上「なかのひと」を使っている人は初期費用無用で移行が可能)などがあると良いのでは〜と思ってみたり。



以上、好き勝手書いてみましたが、非常に個性的かつ便利なアクセス解析ツールなので、興味有る方は無料の「なかのひと」を使ってみたり、資料請求をしてみてはいかがでしょうか?

*1:リンク先は例であり、自分の会社で実際使っている物とは別物です