2014年のアクセス解析界隈で気になった記事10選+解析ツール10個

今年も参加させていただきました、#WEB解析 Advent Calendar 2014 というわけで、2014年の個人的に気になったアクセス解析関連の記事を紹介いたします。また後半では今年気になったツールを10個紹介いたします。アクセス解析に携わっている方には読んで欲しい・利用を検討して欲しいものばかりですので、ぜひチェックいただければ!

1 Universal アナリティクスへの移行

2014年4月3日に正式リリースとなったUniversal アナリティクス。今年はいよいよ移行であったり、新規導入が進んだりした一年だったのではないでしょうか。解説記事はいくつかありますが、seohacksの記事がわかりやすかったので、こちらをピックアップしました。


【保存版】ユニバーサルアナリティクスって何が違うの?その機能や移行方法など徹底解説
【保存版】ユニバーサルアナリティクスがよく分かる!実務者向け徹底解説


2 データドリブンな広告の分析

広告出稿量は売上に本当に影響しているのか? シャンプー&ペットボトル茶のデータ分析実践例(Web担当者フォーラム)
Web広告研究会による広告出稿量と売上の関係を統計的に分析した記事となっています。あわせて、こちらもぜひ。 データから戦略は生まれない、花王・キリン・NECが明かすデータドリブン・マーケティングの現状


3. 参考値が欲しい時はぜひ!

Googleのカスタマージャーニー分析ツール The Customer Journey to Online Purchase について(Cinci)
あまり知られていない、"The Customer Journey to Online Purchase"。集客の間接効果や、購入者の購入までのプロセスを業種別・国別・規模別に確認することが出来ます。この機能を紹介したCinciの記事になります。


4. 一番参考にさせていただいたブログ「Kaizen Platform Growth Hack Blog」

定期的に読んでいるブログの中でも、最もしっかり読んだブログがKaizen Platformが提供しているブログでした。参考になる記事が沢山あるので、ぜひ以下の記事を出発点にいろいろな記事を見て欲しいです!
【グロースハック永久保存版】20のケーススタディから学ぶ、必ず押さえておきたいUI/UX改善の7つのポイント(Growth Hack Blog)


5. Google Analyticsアプリ版の実装

Google Analytics SDK for iOS v3の導入方法と使い方(Qiita)
アプリへのGoogle Analytics実装です。公式ヘルプと共に、上記の記事のようなスクリーンショット付きで導入の流れがわかりやすく説明されている記事はとっても参考になりました!


6. セグメントしまくりだぜ!

【速報】Googleアナリティクスがセカンダリー、ターシャリー、クォータナリーまで対応(カグア!)
Google アナリティクスで掛け合わせが4項目まで対応できるという内容です。Google アナリティクスを使い込んでいるユーザー向けの機能ですが、個人的には今年追加された機能の中では、最も分析に適した機能だったと思います(中規模以上のサイト向けですが)。


7.「ページビュー以外の指標」での評価

The Financial Times on Why They Embraced a New Ad Currency: Time Spent(Contently)

The Page View Just Won’t Die(BuzzFeed)


毎年話題になっている気がしますが、PV以外の指標で広告やコンテンツを評価出来ないか?という内容です。2つ目の記事は

The Financial Times recently announced that it will sell display ads based off the time its audience spends with content.

という事で広告をView数ではなく、コンテンツの閲覧時間で販売するというアナウンスをされました(トライアルではあるが)。


逆にBuzzFeedはPVは無くならず、時間で計測するのは正しくないという論調です。

“If time spent becomes important to advertisers — or to a publishing company’s goals as a business — writers and editors will be pressured to try to get readers to spend more time on the page, in ways that are exciting and valuable to readers and ways that are cheap and frustrating,”


という事で不必要に閲覧時間を増やすような施策が増えてしまうかもしれないし、そもそもコンテンツ閲覧時間を増やすことがカスタマーにとって良いことなのか?という観点もあります。この辺は2015年以降も継続的に議論されていく無い様なのかもしれません。


8.徹底してフォームを使いやすくする!

こんなにあった!シニア対応を本気で進める『皇潤』の入力フォームが使いやすい理由
フォームはコンバージョン直前に存在するということもあり、コンバージョン率に大きな影響を与えます。入力フォームに関する事例や分析手法の記事は沢山あるのですが、シニアにかぎらずフォームを使いやすくするための具体的な方法を説明したものは少なかったので、ピックアップいたしました!こちらはPCサイトの事例ですが、スマートフォンのフォーム入力に関しては「すぐ対策したい!スマートフォン向けフォームでありがちなストレスを生む5つの要因」や「スマホサイトのEFO(フォーム最適化)で爆発的成果を出すための5原則」が、個人的には参考になりました。


9.分析をいきなり行なうのではなく、仮説をもってから分析を行なう

自分が書いた記事で恐縮ですが、分析前に仮説をしっかり立ててからサイトを分析すると良いよ!という内容です。これは今年は改めて強く感じた部分です。アクセス解析の仕方やレポートや用語の理解も大切ですが、分析を始める前にまずはサイトをしっかり見て、当たりをつけてから分析したほうが、気づきをより発見出来ます。
プロが教える!Google Analyticsを見る前に知るべき仮説思考メソッド(Find Jobs StartUp)


10.市場規模やデータ取得に

業界の傾向や特徴を把握したい際に便利なのが、今年公開されたインターネット白書ARCHIVESそして、visualizing.infoが提供している市場規模マップ (年指定表示対応版)及び市場規模トレンドです。使っているだけでも勉強になりますし、セミナーや発表資料などにも利用できて便利です!


気になったツール

2014年リリースだけではなく、個人的に今年よく使ったあるいは気になったツールを紹介しています!



1.オンラインで重回帰分析ができる「adelie」
http://xica-inc.com/adelie/

2.編集&変更が行いやすいテストツール「Optimiziely」
https://www.optimizely.jp/


3.テスト×クラウドソーシングのツールで簡単にテストを実現できる「Kaizen Platform」
https://kaizenplatform.com/ja/


4.クリックやイベント設定などが実装いらずで行える、アクセス解析ツール「HEAP」
https://heapanalytics.com/


5.講演や勉強会などで話すと、意外とまだ知らない人が多い検索トレンド把握サービス「Google トレンド」
http://www.google.co.jp/trends/


6.分かりやすいUIでヒートマップやクリックマップ分析ができる「PT Engine」
http://www.ptengine.jp/


7.4種類のヒートマップとアプリ解析にも対応した「User Dive」
http://userdive.com/


8.日本での販売代理店も決まった、使いやすいリアルタイムアクセス解析ツール「Woopra」
http://woopra.vccorp.net/


9.2013年11月に復活し、書籍なども出てきて浸透が進んでいる「Yahoo! アクセス解析
http://analytics.yahoo.co.jp/


10.今年最も話題になった、他サイトのアクセス数を確認できる「Similar Web」
http://www.similarweb.com/