はてなブログがGA4に対応したので、導入をしてレポートを見てみた
GA4にはてなブログが対応しましたので、早速入れてみることにしました(Google Tag Manager経由では導入済みですが)せっかくので、公式の方法でも実施してみようかと。
ヘルプ等にも説明は載っているので、設定の部分はさくっと説明しつつ、どういうレポートが出せるようになったのかもあわせて見ていきます。
最初の設定
まずはGA4用のプロパティとストリームを作成しましょう。
このあたりの作成方法はヘルプをご覧ください。
導入完了後、データストリーム内にあるサイトをクリックして測定IDを表示します。
ここで測定IDをコピーしましょう。
続いて管理画面から設定>詳細設定を開きます。
コピーした測定IDを入れて変更を押します。
サイトにアクセスし、リアルタイムレポートを確認して計測出来ているかをチェックしましょう。
数値が計測できていればGA4の計測は出来ています。
念のため翌日以降、通常のレポートでも数値が出ているかを確認してみましょう。
【応用編】カスタムディメンションを追加してデータを取得する
はてなブログの機能を使ってGA4を実装すると、追加データを計測することが出来ます。それらデータを取得するためにはGA4でカスタムディメンションの登録が必要となります。
追加で取得できるデータ
ディメンション名 値
post_date 記事投稿日
track_area finish_reading(固定)あるいはblogcard(固定)
percent_scrolled 画面のスクロールされた割合
link_domain リンク先のドメイン
link_url リンク先のURL
link_text リンクのテキスト
link_classes リンクのclass名
link_id リンクのID名
outbound true / false
track_component entry_title、blog_name等
これらディメンション名を1つずつ登録していきます。
登録方法は以下のとおりです。
設定メニュー内にある「カスタム定義」にアクセスし、「カスタムディメンションを作成】を押してください。
以下のように設定を行います。
ディメンション名:任意(イベントパラメータと同じでOKかなと)
範囲:イベント(変更なし)
イベントパラメータ:上記に記載のディメンション名(ここではpost_date)
全部設定すると以下の感じになります。
計測確認
設定したカスタムディメンションは「探索」機能内で確認を行います。探索のメニュー内にある「+」のところを押します。
そのままではデータが表示されないので、「ディメンション」の横にある「+」ボタンを押して、作成したディメンションを選びます。
今回設定した内容は全て「カスタム」メニュー内にあります。利用したい内容の行のチェックボックスにチェックを入れ、「インポート」を押してください。
同じように「指標」の横にある「+」ボタンを押して、利用する指標をインポートしましょう。ここではシンプルに回数を測るために「イベント数」を選んでいます。
表に反映するために、利用したいディメンションと指標をドラッグ&ドロップで、隣の列にある「タブの設定」内の「行」と「値」にそれぞれ追加していきます。
行と値が1つずつ入ると表が現れます。下記の例では「post_date」と「イベント数」を追加しました。
無事に記事公開日が計測されていますね。もう1つポートを見ておきましょう。
Link URL と LIink Textと outboundの組み合わせでは、
どのリンクを押したか、押したテキスト文字列、サイト外かサイト内かのリンク判別を行ってくれます。
サイト外への誘導や、サイトに来た人がどの記事に興味を持ったかなどを把握出来ます。
最後に
というわけで昨日リリースされたので、早速入れてチェックしてみました。Google Tag Managerや直接ページの記述を追加するという事無く、簡単にGA4設定できるのは良いですね。また独自のカスタムディメンション取得も使いやすかったです。
設定自体は簡単で、旧GAが来年計測停止するので、このタイミングでGA4を導入してみてはどうでしょうか?
またGA4を学びたい方は、私の方でga4.guideという情報サイトを公開中です。より細かいことを理解したい場合はぜひご利用くださいませ。
2023年7月1日にGA(ユニバーサルアナリティクス)が計測終了とのアナウンスと所感
2022年3月16日に「Google Analytics(ユニバーサルアナリティクス)」の計測終了に関するアナウンスが行われました。無償版の計測終了日は2023年7月1日です。
日本語の公式ヘルプ(今後も更新されるようです)
英語版ブログでのアナウンス
公式ヘルプにもありますが、重要なポイントをピックアップすると
ポイント
・Google アナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)の計測停止は2023年7月1日。送られてきたヒットが処理されなくなります。つまりタグが入っていてもGA上には数値が出てこない。有償版も2023年10月1日に計測終了。
・APIに関しても同様の日程となるため、APIを利用している場合は後述するGA4のAPIへの移行が必要になります。
・Google広告とGoogle アナリティクスを連携している場合は、上記日付以降はGoogle広告にデータが送られなくなります。
・その後、Google アナリティクスの過去の数値(2023年7月1日以前のデータ)は画面上で少なくとも半年(つまり2023年12月31日)までは見ることが可能。過去のデータを保存したい場合は、GAの画面上からデータをダウンロードしておいた方が良い。有償版の場合はBigQueryでデータが保存されているはずなので、そちらも利用が可能かなと。
・2023年12月31日以降、どこかのタイミングでユニバーサルアナリティクスの画面にアクセスができなくなります。この日程に関しては、(2022年3月17日現在から)数ヶ月以内にアナウンスされるとのこと。
(立場によって)今後どうすればよいのか?
GoogleとしてはGoogle Analytics 4への移行を強く推奨しています。ユニバーサルアナリティクスの次世代版として2020年10月に正式リリースされたツールを今後は推進していくという形になります。
計測記述や取得出来るデータ、レポートなども大きく違うため慣れが必要です。法人サイトは、無料で使えるアクセス解析ツールで他に有力な選択肢は少ないため、移行をせざるを得ないかなと。今回の終了アナウンスを機会に、既存のユニバーサルアナリティクスの設定などを見直し、GA4の実装や設定を行っていくことになります。
またその周辺のソリューションを利用している場合’(例:Googleデータポータル、Google SpreadsheetでのGAデータ取得プラグイン、GA360のBig Query)これらもGA4に移していく必要があります。また広告代理店や制作会社にGAのデータを使ってレポートなどを作成してもらっている場合(あるいは提供側の場合)もGA4にあわせた運用変更が必要となるでしょう。この運用移行も含め残り15ヶ月という事になります。
カートASPやCMS側も対応を迫られます。利用者もGA4に対応しているか否かを選定の理由のすることにもなりそうです。前年同月の数値比較を視野にいれると、今年の6月末までの対応が必要になります。この辺りも影響は大きいでしょう。
国内ではまだ表面化していませんが、データ取得の同意やプライバシーに関する対応なども必要になってくるかなと(GA4が実現したいことの一つでもあるので)。
個人サイトに関しては、Wordpressやブログサービス等が対応すれば自然と導入が進む感じはしております。ただツールとしての難易度は上がっていると思うので、導入はしたけど「正しく設定されていない」「使い方がわからない」などの理由によってユニバーサルアナリティクスほど、利活用は進まないと感じています。昨年対比などが必要ない場合は、今後情報が増えてくるのでそれを待ってもよいかなと。
情報量は今後も一気に増えるがGA4はまだ未完成
デッドラインが決まり、法人サイトはGA4に移行せざるを得ないという事になると、その周辺の業務や情報量は確実に増えます。
セミナーや書籍などはこれから沢山出てきますし、制作会社・広告代理店・コンサル会社などは忙しくなりそうですね。
ただ個人的には、GA4はまだ未完成のツールだと日々設定して、使っていて強く感じます。不慣れでは説明出来ない使いにくさ、仕様上の不明確さや突然の仕様変更は現在進行形で行われています。もう少し安定してから終了日をアナウンスしてもよかったと思います。
表面上はデータ取得出来ていても、どのようにデータ取得がされていて、どのようにレポートや探索機能に数値として現れているのか。この辺りは今後も情報が錯綜するし、まだ変わっていくことが用意に想像できます。
皆様も情報収集する際には、なるべく最新の情報を調べることをオススメします。私自身も今までに発信した情報で現在は仕様が変わったり、使えなくなったりしているものもあれば、出来ないと言っていたけど出来るものも増えてきております。専門家でもキャッチアップするのが大変です。
というわけで、細かい仕様等は専門家や代理店、社内のアナリスト専任の方などにおまかせし、まずはGA4の導入と画面操作になれるところからスタートかなと思います。
私も色々と準備を進めております
・GA4の無料資料を公開しております。よろしければダウンロードして活用してみてください。
ダウンロードURLはこちら
https://go.happyanalytics.co.jp/ga4
Google Analytics 4 の実装・設定・レポートに関する資料を無料公開しています(全286ページ)。最新版(2022/03/18版)は、以下URLからダウンロード出来ます。https://t.co/93obHXDY1h pic.twitter.com/C1OVx2m0q0
— Taku Ogawa (小川 卓) (@ryuka01) 2022年3月18日
・GA4の情報サイトを今月末(2022年3月末)にベータリリースします。スクリーンショットをいくつか。
・GA4の書籍は夏頃を予定しております。上記サイトがリリース次第、着手開始。
・GA4のオンライン勉強会やセミナーは4月から順次開催していきます。「GA4の画面利用編」と、「GA4の実装設定編」の2つを毎月開催出来ればなと。
・弊社「HAPPY ANALYTICS」でもGoogle Analytics 4の実装・設定・移行などのサポートを行っているので、ぜひお問合せください(宣伝)。現在も常に複数サイトのGA4案件を行っておりますし、本日もGA4の社内勉強会です。
最後に
というわけでいよいよXデーが決まりましたね。個人的には思ってたよりはちょっと早いイメージでしたね(2024年くらいかなと想定していました)。しかし、残り15ヶ月という事で、気づいたらあっという間にその日がやってくるかなと。
こうなった以上、Google Analytics 4 を活用するか、他のツールにうつるか、アクセス解析をしないの三択になりました。ただ、こういったタイミングは改めて計測するべきデータを整理したり、KPIやレポートを見直したりする良い機会です。
ぜひマーケターやウェブアナリストはGAの計測終了を理由に、しっかり整理をする機会とポジティブ捉えていきましょう。私もがんばります!
【ウェブアナリストの稼働時間・収入・業務内容】2021年のお仕事を振り返る
毎年恒例の年間振り返り記事です。年末の暇つぶし的に見ていただければ!昨年の記事は以下から
【目次】
長いので3段でまとめると
1)稼働時間1,696時間(前年比25%減)。売上は前年比1.08倍。コストは前年比1.3倍。純利益率は20%(前年比-11pt)。セミナー登壇や勉強会講師件数は昨年とほぼ一緒(2020年:145回、2021年:137回)。
2)仕事の内訳自体は大きく変わらず。コンサル関連で54%(前年比-4pt)・セミナーが31%(前年比+5pt)・その他(執筆・会社周りの雑務)が15%(前年比-1pt)。2021年後半からGA4の案件が増えました。
3)仕事量に波がある感じの1年でメンタル的に厳しいタイミングが2回発生(1月と11月)。そんな言葉は無いと思うけど今年は「仕事密度」のばらつきが多かった。半強制的に仕事を減らしにいった結果として、前年比25%減になったのかなと。反省点として活かし来年は上手くコントロールしたいです。
簡単に自己紹介
ウェブサイト分析や改善提案、コンサル、講師、執筆などを行う「ウェブアナリスト」として活動しています。リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパン等の事業会社で10年以上働いた後、2015年にフリーに。2017年1月に「HAPPY ANALYTICS」として法人化。単著6冊、その他共著多数。詳しくは以下公式プロフィールサイトをご覧ください。
2021年の主な取り組み
2021年1月
・昨年末から1月にかけての仕事量のメンタルをやられる。通院しつつ仕事時間を減らす方向に調整(4月くらいから減らすことができました)
・DMP(データマネジメントプラットフォーム)の設計とかをゴリゴリやっていました。資料作っては打ち合わせの日々。結果として今年で最も働いた月になりました。
2021年2月
・監修したCDP本が発売
・7年間勤めたデジタルハリウッド大学院の客員教授を退任。毎年11月~2月の期でウェブサイト分析の講義を担当しておりました。少し繰り返しになってきてしまったことと、次の人に譲りたいという思いから退任いたしました。
・Twitterのフォロワー数1万人突破!ありがとうございます。
2021年3月
・中上級者のウェブアナリストを対象とした、自社主催の全10回講座「ウェブアナリスト育成講座」、6期生無事に終了。
・単月で最大のセミナー・勉強会講師登壇。なんと21回(汗)年度末という感じですね
・単月で過去最高の売上
2021年4月
・監修させていただいたGoogleデータポータル本が発売
・複数案件の終了と開始(大体20~25社ほど見ております)
2021年5月
・提案型ウェブアナリスト育成講座7期スタート
・新たなコンサルメニューとして「クライアントへの改善提案書作成」を容易
全4回の内容になっており
第1回:改善提案レポートの作成方法
第2回:ヒアリングの実施
第3回:改善提案のプレゼンテーション
第4回:フィードバック
といった感じです。詳しくは別記事で書くかも。今年は3社に上記内容を取り組んでいただきました。
2021年6月
・Unyoo.jpにてインタビュー記事掲載。
・Hubspotさんで登壇
2021年7月
・HAPPY ANALYTICS第6期の始まり。前期の振り返りセミナー開催
・a2iにて登壇。毎年お世話になっております!
2021年8月
・ミエルカチャンネルにてデスクトップ動画公開
・新規案件いくつかスタート
2021年9月
・監修したGA4本が発売
・Web担当者Forumに記事掲載
・ランサーズにて登壇
2021年10月
・HAPPY ANALYTICSが、「デジタルマーケティング総合支援会社」への転換を表明。アクセス解析以外も見る機会が増えたので、こういった形のアナウンスを出させていただきました。
2021年11月
・メンタル壊す(今年2回目…)
・Web担当者Forumミーティング秋2021登壇。1300名超えの申込み、当日参加も900名。年間セミナーランキング満足度2位にランクイン。
・EC-CUBE Day 2021登壇
2021年12月
・社外取締役を勤めているニフティライフスタイル株式会社がマザーズに上場。
・まぐまぐで配信しているメルマガ、専門情報部門の第3位にランクイン!
専門情報 | まぐまぐ大賞2021 | メルマガの日本一はあなたが決める!
次に1年間の稼働時間や仕事の内訳を紹介いたしますね。
稼働時間
今年の稼働は1700時間。2016年からの数値は以下の通りです(移動時間除く)
2016年:約1,700時間(月平均142時間)
2017年:約2,100時間(月平均175時間)
2018年:約1,873時間(月平均156時間)
2019年:約1,740時間(月平均145時間)
2020年:約2,290時間(月平均190時間)
2021年:約1,700時間(月平均142時間)
メンタルを崩したというのもあり、強制的にも時間を減らせて良かったです。周りに頼れるスタッフや育成講座の卒業生が増えてきたのも大きいです。案件数自体は大きく変わっていません。年初からご一緒させていただていている企業の6割が継続しており、残りの4割が入れ替わりといった具合です。
仕事内容の割合で見ると以下の通り。割合はほぼ前年と変わらす。
分類の定義は以下の通り
■役員コンサル
Chief Analytics Officerや社外取締役として働いている、UNCOVER TRUTH、AVANCELLMONT、FaberCompany、Sozo、日本ビジネスプレス、ニフティライフスタイル 6社の合計。
■コンサル株式会社HAPPY ANALYTICSとして依頼を受けて私自身が行っている分析やコンサル案件(他の方にお願いしているものは私の稼働時間に含まず)
■セミナー社内勉強会などの特定多数、講演など不特定多数向けの登壇
■執筆
書籍の執筆・監修や、外部媒体等での連載、メルマガなど
■会社(HAPPY ANALYTICS)
経理、社内ミーティング、MAツールの活用、スタッフとのやりとりなど自社整備に使っている時間
年別の内訳と前年比(単位=時間)
役員 コンサル |
コンサル | セミナー | 執筆 | HA | 合計 | |
2016年 | 948 | 251 | 319 | 188 | 1,706 | |
2017年 | 631 | 552 | 396 | 429 | 104 | 2,112 |
2018年 | 386 | 799 | 538 | 84 | 66 | 1,873 |
2019年 | 261 | 598 | 416 | 125 | 340 | 1,740 |
2020年 | 360 | 965 | 598 | 183 | 181 | 2,287 |
2021年 | 214 | 699 | 528 | 155 | 100 | 1,696 |
前年比 | 60% | 72% | 88% | 85% | 55% | 74% |
どのカテゴリも減っていますね。昨年は働きすぎだったので良かった。
月別の稼働時間は以下の通り
案件等の見直しを行いながら4月以降に工数を減らす取り組みを行いました。案件を少し減らしたり、効率化したり、スタッフ等にお願いしたり。そして8月~10月にまた増えてしまったので改めて11~12月で再調整。来年の稼働時間目標も今年と同じを目指します。
次にぞれぞれの項目についてもう少し詳しく見てみましょう。
セミナー(145件【2020年】⇒ 137件【2021年】)
前年とほぼ変わらずですね。年間営業日ってだいたい250日なので、平均すると2日に1回講演や勉強会をしている事になりますね(汗)こちらも来年に向けて若干減らす動きを初めております。自社開催を微増させ、外からのご依頼が減るかなと。100件想定。
講演テーマはGA4以外に関してはセミナーの内容は昨年とほぼ変わらずですね。GA分析や改善がメインで他に、Googleデータポータル、ソーシャルメディア、ウェブマーケティング全般という感じです。
また今年は複数回で実施する、少し重めの勉強会が多かったです。提案型ウェブアナリスト育成講座もそうですが、比較的中上級者向けの内容が増えました。課題提出などもあるので、私自身にとっても皆さんのアウトプットを見ながら勉強させていただいております。
役員コンサル(360時間【2019年】⇒ 214時間【2020年】)
結構減りましたね。内訳的にはUNCOVER TRUTHやJBPressが少し減ったのが要因ですね。逆にFaber Comapanyは取締役会への参加や社内外研修で前年比増加しております。来年も同じくらいの時間想定ですね。
コンサル(965時間【2020年】⇒ 699時間【2021年】)
月で見ると平均22時間減少。見ている社数は20~25社でほぼ変わっていないのですが、時間は減らすことができました。要因は主に2つ
1)外部への案件依頼を増やせました。ここは2020年より確実に増えました。分析やデータ集計、GA/GTM設定などをお願いできる案件数が増えました。とは言っても、完全に任せている案件はなく、基本私がレビューやフロントに立っています。
2)分析を伴わないコンサル件数の増加。月数時間相談に乗るパターンですね。こちらの割合が増えた分、事前準備に使う時間が少し減りました。
来年も私への依存度を少しずつ減らし、HAPPY ANALYTICSとしての認知を伸ばしていければと考えております。
執筆(183時間【2020年】⇒ 155時間【2020年】)
ちょっと減った感じですかね。引き続きメルマガ配信や、NEXMAG、JBPressでの執筆は続けているため、案件の増減はほぼ無しです。来年は新サイトや書籍が控えているので、確実に増える予定です。
HAPPY ANALYTICS(181時間【2020年】⇒100時間【2021年】)
去年は色々システム導入や設定をしていましたが、今年はほぼ無かったので時間は大きく減少。良い意味で落ち着いた1年でした。
2021年の売上・コスト・利益
年間の売上推移は以下の通り。2014年(Amazon在籍時の給料+講演や執筆などの合計)を100として計算。2015年4月にフリーになり、2017年1月に会社設立となります。2021年は若干ではありますが、2020年を超えています。私自身の稼働が25%減っていることを考えると、売上効率という観点では良くなりましたね。時間あたりの売上単価が前年比1.4倍になりました。
細かい月別の売上(=月別の入金額で算出)は下記のとおりです。こちらは2016年1月からの推移となります。2021年1月に過去最大の単月売上。
コストは前年比1.3倍となっており、売上の増加率よりも高いです。以下は四半期別の売上・コスト・利益(2017年~)
来年に向けての先行投資、退職金の積み増しや税金の増加、スタッフや分析外注の増加が主な要因です。結果として経常利益率は約20%と、今まで大体30%前後でしたので下がりました。
コストの内訳は以下の通り
小川給与:私が会社から毎月いただいているお金です
スタッフ・外注:秘書やスタッフへのお支払い及び、案件の外注費用
システム系:Salesforce / Pardot / AWS / さくらインターネット / AWS / Freee / Slack などのシステム利用料
保険・税金等:各種税金、及び退職金の積立など
その他:事務用品・消耗品・通信費・接待交際費・旅費交通費・会議費など
保険・税金等が全体の4割占めていますね。意図的に増やした部分なので想定通りではあります。システムは有料の新規導入なし、あまり利用していなかったサービスをいくつかSTOPしたので下がりました。
スタッフ・外注は微増に見えますが実金額だと前年比1.5倍。私の給料は引き続き、会社設立当時から据え置きです。増やしても良いかもなのですが、特に利用予定も無いので。
今年の振り返り
2021年は引き続きコロナ禍でのお仕事となりました。地方での講演は2件しかなく、全てのクライアントはオンラインでの打ち合わせとなっています。基本的には自宅で働くスタイルは自分に合っているのですが(自宅環境が一番働きやすい+移動時間の減少)勉強会や講演はやはりオフラインのほうが行いやすいですね。あとは地方に行く楽しみが無くなってしまったのも残念です。
また気をつけないと、ずっと仕事モードが続いてしまうのも難点ですね。普段から通知関連は全て切っているので、移動時間中は仕事モードがリセットできたのですが、それが行いにくくなりました。だいたいPCの前にいるので、Slackとかメールを無意識に確認してしまいますね。その結果、「すぐにやらなきゃ」というモードになってしまい、あまりリセットができておりません(汗)。
2020年は皆さんから見える新しいチャレンジは比較的少なめでした。育成講座を年2回⇒年3回に増やしたり、リード獲得施策は継続したり(年初5300件⇒年末8000件)、書籍の監修×3冊なども行ったりはしていたのですが、目新しいものは出せていませんね。この辺りは「来年に向けて」のところで少し触れます。
印象的だった出来事としてはやはりニフティライフスタイル株式会社のマザーズ上場ですね。社外取締役として2年半前にご一緒し、上場までの一通りを拝見させていただきました。私自身も、資料のレビューや東証初め各所のヒアリング対応などを行いました。ますます品行方正に生きていかないとですね(笑)
2020年に新たに取り組みを初めたメールマガジンは地道に継続中。配信者に向けての情報提供もそうですが、自分自身の情報キャッチアップや英語力に役立っているというのが何より大きいですね。配信日が月2回存在することにより、強制的に取り組めるのが良いです。こういった情報収集って習慣化しにくいので。
2020年末に公開したGA4の無料資料に関しても引き続きアップデートを重ねております。更新履歴はこんなかんじ。
2020/11/25 初版公開
2020/12/03 誤字修正・セッションの定義追記・その他画像修正など
2021/01/19 データ送信のタイミングと計測影響・AMPについてを追加
2021/02/02 GA4のデモアカウントに関して追加
2021/03/11 データの保持期間に関して情報追加
2021/04/01 GA4とGAのコンバージョンのカウント方法の違いについて情報追加
2021/04/23 参照元除外の方法を追加
2021/05/06 データインポート機能を追加
2021/05/27 オーディエンス機能を追加
2021/06/07 イベント計測事例としてスクロール率を追加
2021/06/18 デフォルトチャネルグループの定義・セグメントの仕様を追加
2021/07/02 新画面レイアウト対応・ライブラリ機能の情報追加
2021/07/15 セッションとエンゲージメントの定義変更
探索機能を使って見たいデータを出すためのスプレッドシート案内
2021/07/18 GA4未実装機能の更新
2021/08/16 BigQueryのデモデータの案内追加
2021/09/01 「ユーザーエンゲージメント」の定義を追加・イベントやディメンション更新
2021/09/07 コンバージョンモデリングを追加
2021/11/09 カスタムパラメータの登録に関して修正
アクセス管理権限の部分アップデート
2021/11/17 デフォルトチャネルグループの定義変更に伴い修正
2021/12/07 サーチコンソール連携追加
累計3,500人にダウンロードいただき、弊社のリード獲得施策の中核を担っていると同時に、多くの方に情報提供を出来ているのが嬉しいです。ダウンロードはこちらから。
https://go.happyanalytics.co.jp/ga4
来年に向けて
2022年はどのような年になるのか不透明な部分も多いですが、働き方はコロナ禍でもその後でも多分変わらない予感がしております。IT業界は「オンラインで結構いけるじゃん!元に戻れないわー」という流れになっている気がします。私も同様です。
ただ、繰り返しにはなりますがセミナー系はやはり登壇者側としてはやはりリアルのほうが良いですね。そこで2021年は開催出来なかった、「無料相談+ボードゲーム会」は来年早めに復活予定です。対策をしつつ皆さんと楽しめればなと!
そして、いよいよ来年はGoogle Analytics 4の利活用が始まる1年だと予測しております。私としても注力していきたい部分になり、2月末にGA4のポータルサイト、6月に書籍を出す予定です。GA4の利活用に貢献出来れば。
後は引き続き、スタッフや提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生にお願いする仕事量を増やしたいですね。ここ数年間で自分の働ける量の限界もわかっており、言い換えれば自分一人だと世の中に貢献出来る範囲も限られてしまいます。なので皆さんに協力していただきつつ、会社全体としてお引き受け出来る案件数は増やしていきたいなと。
HAPPY ANALYTICSとして一人でもウェブアナリストを増やし、関われるサイト数を増やしていくことがミッションです。
最後にウェブアナリティクス以外の案件も増やしていきたいですね。2020年も、SEOやソーシャル、CDP、マーケティングオートメーションなど様々な領域を見ましたが、自分自身の幅も広がるので楽しかったです。アクセス解析以外は個人としては「これを極めたい」というのは特に今のところはないのですが、様々な案件に触れることで成長が実感できるのが単純に嬉しいなと。
というわけで2021年もお疲れさまでした!来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年を!
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