(2022/03/18更新)「Google アナリティクス4」に関してよくあるQ&Aを40個まとめました!

データ分析に関する投稿Advent Calander 2021の企画に参加!貴重な機会をいただき感謝。最後の一枠をいただきました。

qiita.com

 

「Google アナリティクス 4」がリリースされてから早1年。SEM Technologyさんの調査によると上場企業の日本での導入率は13%。私の周りや弊社の案件でもGA4周りがとても増えてきました。

 

datastudio.google.com

 

そんな中、GA4に関して様々な質問を受けてきました。今回はよくあるQ&Aを40個をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

続きを読む

Google AnalyticsやAdobe Analyticsの設定一覧をGoogle Spreadsheetで取得する方法

Google AnalyticsやAdobe Analyticsでどのような変数を取得しているのか、一括確認したいことはありませんか?

Google Analyticsであれば、イベントで取得している項目をダウンロードしたり、管理画面で霞むディメンションを1つずつ確認したりと面倒ですよね。Adobe AnalyticsもSDR(Solution Design Reference)があれば良いですが、無いことも多く、あっても更新されていなかったりします。

 

そこで今回紹介するのは無料で利用できるGoogle Spreadsheetのプラグイン「ObservePoint Labs」です。こちらを利用すると簡単にそれぞれのツールの設計書を作成する事が出来ます。また取得だけではなく、各ツールの編集権限があれば設定を変えることも可能です。

例えばGoogle Analyticsのカスタムディメンションのスコープを変えたり、Adobe AnalyticsのeVarの期間を変えたりなども自由です。

 

それでは早速、利用方法を見ていきましょう。

 

1.まずはプラグインをインストール

Google Spreadsheetの「アドオンを取得」を押し、「ObservePoint Labs」で検索をしてください。

 

f:id:ryuka01:20210921212140p:plain

 

検索結果から表示される「ObservePoint Labs」をインストールします。直接こちらのリンクからもアクセス出来ます。

 

workspace.google.com

 

インストール出来たら、アドオンからObservePoint Labsを選択しましょう。

f:id:ryuka01:20210921212335p:plain

 

2.初期設定

ObservePoint Labsを選択すると、以下の画面が出てきます。

 

f:id:ryuka01:20210921212537p:plain

 

ObservePoint APIはそのまま変えずでOKです。Adobe APIに関してはAdobe Analyticsからデータを取得したい場合は入力します。Adobe APIは「管理者>すべての管理者」を選び、「会社設定」メニュー内にある「Web サービス」を選択します。

 

f:id:ryuka01:20210921212814p:plain

 

そうするとアカウント一覧のリストが出てきますので、自分のメールアドレスや名前で検索します。

 

f:id:ryuka01:20210921212958p:plain

右から2列目の「ウェブサービス ユーザ名」をSpreadsheetの設定の「User:Company」に記入し、右端の「共通暗号鍵」を「Key」に入力します。

 

入力終わると設計書作成を選択する画面が出てきます。

 

3.Google Analyticsの設計書を作る

それではまずはGoogle アナリティクスの設計書を作成してみましょう。作成出来る設計書はGoogle スプレッドシートにログインしているGoogle アカウントで権限があるビューになります。

 

まずは、「Digital SDR - Google」を選択します。

f:id:ryuka01:20210921213309p:plain

 

次に「Genereate Template」を押してください。

スプレッドシートに各種シートが作成されるので完成まで待ちましょう(30秒程度)。

 

f:id:ryuka01:20210921213517p:plain

次に「Google」内の「Select Account:Property:View」のプルダウンから設計書を取得したいGoogle Analyticsのビューを選択します。そして「Get Variables」を押してください。取得まで1分くらいかかります。

※なおGoogle Analytics 4には非対応です

 

無事に取得出来るとシートに設定が記載された状態になります。どういったシートが作成されたのか確認してみましょう。

 

■Custom Dimensionのシート

f:id:ryuka01:20210921213842p:plain

カスタムディメンションの一覧。アクティブか否か、スコープ(商品・ヒット・セッション・ユーザー)、作成美、更新日、レポートへのリンク等が作成されます。

 

■GA Eventsのシート

f:id:ryuka01:20210921214018p:plain

取得しているイベントの一覧。カテゴリを一覧で出してくれて、F列(Top 5 eA)に上位5つのイベントアクション名、G列(Top 5 eL)に上位5つのイベントラベル名、「Top eV」に最上位のイベントの値を表示してくれます。

 

残念ながらGAの「目標」の設定は取得出来ないようです。

 

4.Adobe Analyticsの設計書を作る

次にAdobe Analyticsの設計書を作成してみましょう。

 

まずは、「Digital SDR - Adobe」を選択します。

f:id:ryuka01:20210921213309p:plain

 

まずは「Genreate Template」を押します。

f:id:ryuka01:20210921215005p:plain

次にレポートスイートを「Select Report Suites」から選択して、Get Variablesを押します。

 

f:id:ryuka01:20210921215055p:plain

 

主にイベント・eVar・Propのレポート作成されます(プロセスルールは管理者権限があれば作成可能です)。

 

propのレポート例

f:id:ryuka01:20210921215231p:plain

 

イベントのレポート例

f:id:ryuka01:20210921215312p:plain

 

5.最後に

今回は簡単に設計書が取得出来る方法を紹介いたしました。本プラグインには、他にも「スプレッドシートから直接設定をアップデートする」とか「正規表現作成機能」などもありますが、私自身もそれほど触れていないので、今回は本機能だけの紹介にしておきますね。

 

いずれにせよ本機能だけでも便利なので、興味ある方は使ってみてください!

 

 

workspace.google.com

 

Core Web Vitalsの値をGA(及びGA4)で計測しデータポータルで表示するための「手順書」

Page Experience Updateのロールアウトが、6月15日より開始しました。8月末までに徐々にリリースされていくようです。

 

 

今回のPage Experience UpdateでCore Web Vitalsの指標(3種類)が評価対象として加わり、検索エンジンでの順位ランキングの要因になります。

 

 

f:id:ryuka01:20210620084001p:plain

Image From https://developers.google.com/search/blog/2020/11/timing-for-page-experience

検索エンジン対策という観点、そしてユーザーにとっても良い体験を提供するため、Core Web Vitalsの値を計測してサイト改善に活用することが重要です。

 

そこで今回はCore Web Vitalsの値をGAあるいはGA4で計測し、Googleデータポータルで表示するための方法をまとめました。Googleデータポータルのテンプレートも公開していますので、ぜひ活用してみてください。

※設定の所要時間は30分~1時間くらいを見ておきましょう

 

  • 1.データを計測するためのGoogle Tag Managerを設定する
    • 1.1 Google Tag ManagerのカスタムHTMLでCore Web Vitalsの値を取得
    • 1.2 計測のために利用する「変数」を設定する
      • 1.2.1 vitals_metric.name(CLS/FID/LCPのいずれか)を設定
      • 1.2.2 vitals_metric.value(CLS/FID/LCPの値) を設定
      • 1.2.3 vitals_metric.id(計測のためのユニークID値)を設定
      • 1.2.4 vitals_metric.delta (同ページでCLSを複数回計測した際に、前回との差分(delta)の計測) を設定
      • 1.2.5 vitals_value(vitals_metric.valueでCLSの値を取得する際、見やすい値にするために1000をかける)
    • 1.3 計測発動条件である「トリガー」を設定
    • 1.4 計測のためのタグの設定を行う
    • 1.5 GA4で設定をする場合
  • 2.Google アナリティクスで計測を確認する
  • 3.Google データポータルでレポートを作成しましょう
    • 3.1 Google データポータルでデータソースを追加する
      • 3.1.1 Google アナリティクスと接続をする
      • 3.1.2 Core Web Vitals計測のために「データの抽出」のデータソースを作成する
    • 3.2 Google データポータルのテンプレートをコピーして自社データを反映させる
  • 4 Google データポータルのレポートの見方
    • 4.1 サイト全体の数値
    • 4.2 ページ別の数値
  • 最後に

 

続きを読む