アクセス解析のデータ計測設計ってどんな感じで行っているの?

前回の記事はこちら

analytics.hatenadiary.com

弊社が提供しているサービスは多岐に渡りますが、最近増えているのがアクセス解析ツールの設定周りです。

 

弊社ではどのように進めているのか?「お問い合わせいただく~見積もりを出す」部分までは前回の記事と一緒なので、その先の進め方について紹介をしていきます。

 

 

1)勉強会の実施

Google アナリティクス(やAdobe Analytics)でどのようなデータが取得できるのか?そもそも知らないケースもありますので、その場合は勉強会を実施します。Google アナリティクスであれば、イベント・カスタムディメンション・(拡張)eコマースなどについて説明を行います。

 

f:id:ryuka01:20210301094907p:plain

 

f:id:ryuka01:20210301094941p:plain

 実装方法というよりは、どういう時に使えて、計測する意味は?などを中心にお話いたします。

2)ブレストや検討を行う

説明を行った上で、具体的にどのようなデータを取得したいのかを一緒に考えます。弊社からご提案することもあれば、先方から要望をいただいて、その内容に関して「そもそも計測可能なのか」「計測することの意味」をディスカッションします。

 

f:id:ryuka01:20210301095611p:plain

 

ブレストして結果を整理するのに2週間くらいかかります。

 

3)計測設計書の作成

要望を整理した上で、弊社の方で計測設計書を作成します。こちらは取得する変数をまとめたもので、

  • どのようなデータを取得したいのか
  • どのページで取得するのか
  • どのように取得するのか
  • そのための設定や実装方法

これらをまとめた内容となっております。

 

実装方法の説明

f:id:ryuka01:20210301095737p:plain

 

カスタムディメンション設定

f:id:ryuka01:20210301095939p:plain

 

主要ページでの取得内容

f:id:ryuka01:20210301100108p:plain

こちらも作成に数週間ほどいただいております。

 

4)実装や設定

弊社の場合は以下のような役割分担で行っております

【弊社の実施内容】

・Google Tag Managerの管理画面の設定

・Google アナリティクスの管理画面の設定

・データ計測の確認

【先方での実施内容】

・Google Tag ManagerやdataLayer等の実装

 

弊社は基本的には実装は触らず、エンジニアや制作会社にお願いして、こういったタグやデータを追加してくださいという形での依頼になります。先方のソースを直接いじることは他にも影響を与えてしまう可能性も大きく、かつ弊社側でそこまでサポートする技術やリソースが無いのが理由です。

 

やりとり自体はBackLog・Slack等を使いながら計測できているかいないか、追加や修正してほしい内容などをやりとりしています。実装スピードにもよりますが、項目数が多かったり、開発環境へのアクセス権限をもらったりなどを考えると1ヶ月は見ておきたいところです。

 

5)本番リリース&確認

開発環境で計測ができていればほぼ問題ないことが多いですが、リリース当日や翌日を中心に各項目が取得できているかをGA画面やデバッガー等再度確認を行います。

 

無事に計測できていれば、先方のご要望に応じて今回の要件で見たかったデータの取得方法をGA画面のスクリーンショットを活用して勉強会を行うこともあります。

 

 

最後に

ここ数年で特に設計・設定周りの案件が増えてきました。適切なデータをしっかり取って活用しよう!という事だと思いますので、非常に良いことかなと考えております。しかしなかなか自社だけで解決することは難しいので、ご依頼をいただいているのかなと。

 

このあたりパッケージ化できればよいのですが、サイトの種別だけではなく、その時に事業のステージやKPIによっても変わってくるので、なかなかまとめることは難しいですね。

 

他の弊社の案件種別に関しても書く機会あれば、紹介していく予定です!

アクセス解析のコンサルってどんな感じで行っているの?

弊社が提供しているサービスは多岐に渡りますが、割合としてもっとも多いのがウェブサイトの分析及び改善提案になります。

 

Google アナリティクスやその他のウェブマーケティングツールを使ってサイトを分析して、ゴールやKPIを改善するための提案を行います。

 

実際にどういう流れで行われるか、なんとなく見えないところもあると思いますので、ちょっとした説明記事を書いてみました。

 

 

1)お問い合わせをいただく

お問い合わせの経路は大きく分けて2つです。半分がFacebookやメール等での直接のご連絡。この場合は以前一緒にお仕事していたり、別の機会でコンサルさせていただいたり、セミナーに参加いただいていたりというパターンになります。

 

残りの半分が弊社ウェブサイトからのお問い合わせですね。

happyanalytics.co.jp

 

こちらのお問い合わせからいただくパターンの場合は、今までは直接の面識が無いというパターンがほとんどです。

 

それぞれ月1~2件といった感じになります。

 

内訳としては自社サイトの分析改善が6割、クライアント先が4割といった形でしょうか。後者の場合は制作会社・集客会社・広告代理店といった形になります。業種に関しては特に決まったパターンはなく、サイト規模も小さいところから大きいところまで多種多様です。

 

2)一回目の打ち合わせ

初回の打ち合わせは(現在の状況もあって)ほぼ100%オンラインになります。だいたい1時間ほどお時間をいただいて、要件を伺う形になります。大抵の場合はお問い合わせいただいた方に加え、他に同じ部署の方や上司の方が数名参加いただく形になっています。

 

担当者から今回実現したいことを伺います。話を伺ってみると、「ウェブサイトの分析と改善提案」だけで問題ないケースもありますが、高い確率でそれ以外の課題が見つかります。それは「ゴールやKPIが設計できていない」「データが正しく取得できているかわからない(あるいはこういったデータも取得したい)」「改善案を回す体制が無い」「定期的に数値を見ていきたい」といった具合です。

 

この辺りを棚卸しするのが私の役割かなと考えています。一緒にディスカッションしていく中で双方整理されてくる感じです。

 

案件が少し複雑そうな場合は事前にヒアリングシートに記入いただき、そちらの内容を確認するという形での打ち合わせを行うことも有りました。

 

■ヒアリングシート例(一部)

f:id:ryuka01:20210226124718p:plain

 

3)提案見積もり

ヒアリングの結果を受けて「提案見積もり書」を作成いたします。内容としては

・ヒアリングの結果、どういった課題やニーズがあるのかを整理

・課題やニーズに対応するためにどういった提案を行うのかの概要

・提案内容の見積もり

・提案内容ごとの詳細

という形で10~20ページくらいの内容になります。

 

f:id:ryuka01:20210226124910p:plain

 

f:id:ryuka01:20210226124954p:plain

作成する上で大切にしていることは

・課題やニーズがあって、それに対応する提案でないと意味がない

・聞いたことをそのまま書くのではなく、端的に必要な内容を伝える

・可能な限りアウトプット事例や先方にお願いしたいことを追加する

という辺りですかね。

 

4)契約・権限周り

無事に内容がOKとなりましたら、そこからは契約・権限周りの作業となります。データを扱うので必ず秘密保持契約(NDA)を結び、書類周りを進めます。また分析をする上で必要なマーケティングツールの権限をもらいます。

この際に必ず自社アカウントのメールアドレスに付与いただきます(時々、直接自分のアカウントを渡そうとする方がいるのですが大変危険です)。

 

また正式に進める上で追加のヒアリング内容が出てくることもありますので、そのミーティングを設定いたします。より具体的なアウトプットイメージや、NDAを結んだので聞ける情報などが出てきます。

 

5)分析の実施と改善案検討、資料作成

ここはセミナーや書籍等でよくお話しているので内容としては割愛。分析できる状態になってから大体1ヶ月ほどお時間をいただいております。分析自体は1ヶ月もかからないのですが、他案件とのスケジュール調整などもあり、だいたい上記のとおりとなります。

 

改善施策に関してはざっくりですが10~15個、提案レポートの量としては50枚前後くらいですね(もちろん分析内容やサイトの複雑さにもよりますが)。

 

f:id:ryuka01:20210226125702p:plain

 

6)事前提出とレビューミーティング

資料は基本事前提出しています。当日の説明時間を減らしたいのと、お客様に事前に読んで理解いただいたほうが、その後の議論がはかどるためです。

 

分析の細かい内容を説明するというよりは(資料内にはありますが)発見できた主な気付き、そして施策内容を中心に話します。大切なのは、説明を刷ることではなく、そのあとの議論です。

 

可能な限り、その場でどの施策をいつ行うのかを決め、詳細等を詰めておくことが理想です。15案くらい提示しても、最初に行うのは1~2個くらいで十分です。優先順位を決めて1つずつ進めていくことが大切かなと考えております。

 

このあと、Googleデータポータル作成や振り返りまで契約いただいていれば、そのディスカッションや着手に移ります。

 

データ取得のところに課題があれば先にそちらを解決してから分析することもあります。ただし実装や設定の手間・時間などですぐにできない場合は、現在取得できるデータを活用して分析から着手してしまう事も実態としては多いです。

 

 

最後に

ウェブサイトの分析や改善のコンサルをされている企業であれば、流れは大体同じかな!と思っております。しかし相談いただく企業側は初めてのことも多く、よくわからないというケースも伺いますので、ちょっと書いてみました。

 

他の弊社の案件種別に関しても書く機会あれば、紹介していく予定です!

2021年2月~3月のセミナー

f:id:ryuka01:20200704133124p:plain

 

こんにちは。HAPPY ANALYTICS広報担当の井水朋子です。

小川の直近の活動をお知らせさせていただきます。

※2021年2月4日時点の情報です。 詳細はリンク先をご確認の上、お申込みください。

※2021年2月15日、新しいセミナー情報を追加しました。

 

(時系列)

  

続きを読む

「提案型ウェブアナリスト育成講座」第7期生募集開始です!

2018年より開始した「提案型ウェブアナリスト育成講座」。第7期生の募集を開始いたしました!本記事では「提案型ウェブアナリスト育成講座」の内容と参加者の感想などを紹介いたします。

 

提案型ウェブアナリスト育成講座とは?

アクセス解析ツールの使い方はわかるが、分析や改善に活かせない…という方を
対象にした全10回に渡る実践的な講座を開講します。


ビジネス貢献に必要な5つの力(設計・仮説・分析・施策・提案)を
ワークショップやレポート作成などを通じて実現。少人数×実践型で確実に役立つ知識や自信を身につけていただきます。中級者以上向けの内容となります。

 

コースはDMAICプロセスに則って全10回で行われます(毎回3時間×10回=合計30時間)。開催は火曜日15時~18時の基本隔週です。受講金額は45万円となります。

 

 

お問い合わせで

「どれくらいレベルなら良いのか?ついていけるか不安?」

という声を良くいただきますが、以下2つをクリアできるのであれば参加可能となります。

 

・Google アナリティクスなどのアクセス解析ツールを業務の一部で利用している

 アクセス解析ツールの用語や使い方などの説明は本講座ではありません

・何かしらの形でウェブマーケティングに従事している

 サイト制作・SEOや広告などの運用や最適化・ウェブサイトの分析や改善あたりの業務になるかと思います。ツールベンダー・広告代理店・制作会社・事業担当者などの制限は特にありません。

 

今までの参加者の属性は?

約50名の方に参加いただきました。卒業生は40名くらいです(課題の提出と合格が卒業の要件となります)。以下、ざっくりとした私が見てきた参加者の特徴ですが

 

続きを読む