セミナー講師から見た、こうだったら嬉しい「講演依頼から講演完了」までの流れ

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anond.hatelabo.jp

 

上記の記事と、それにまつわるFacebookでの議論を見て、軽めの記事を書いてみようと思って筆を取りました。今回はFacebookでやりとりさせていただいた、飯室さんと「一緒に書きましょう!」ということになったので、両方の記事をあわせて読んでいただけるとよいかと!

 

www.b2bhacker.com

 

ちなみに筆者の立場ですが、元記事の講座ではありませんが、元記事企業が主催するセミナーで、ここ数年は年間10回以上講演している人間です。先にお伝えしておくと、気になる点は無くは無いですが、上記ほどの内容は経験しておりません。

 

筆者は累計で登壇回数が300回を今年で超えました。自分で主催することは年に1回くらいしかなく、99%は講演依頼をいただいた登壇しています。その中で、様々なやりとりが発生し、「良いな!」と思ったこともあれば、「これは(汗)」と思った事もあります。どこの主催者とかは関係なしに、一講師からの視点で、講演依頼~講演完了後までの流れで主なポイントを列挙していきたいと思います。

 

必ずこうしてほしい!これが正しい!というよりは、講師はこういった点を気にしているんだーというところをなんとなく理解いただく形で大丈夫です(笑)。全ては、お互いに気持ちよくやりとりし、講演の参加者に満足していただく事が目的です。

 

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ご依頼いただくタイミングでのポイント

  • 希望される講演内容がしっかり書かれている

 「私に講演して欲しい」くらいだと多分、集客や満足度が上がらないが気がします。あくまでも内容ありきで、そこから誰かというのが良いのかなと。開催目的などを書いていただけると、こちらからも提案が可能です。

 

  • 対象者が書いてある(社内向け・社外向け)

 属性情報やレベルなどの記載があると更に助かります

 

  • 講演料が書いてある(有料無料関係なく)

 あるいは金額に関していくらかという質問が書いてある。こちらから切り出すよりは切り出していただけたほうが有り難いなーと。東京以外の場合は、交通費・宿泊費に関しても有無を記載いただけると。。。

 

  • 過去にセミナー等が行われている場合はそのURLや情報

 雰囲気も分かりますし、プレゼンの仕方(ワーク有無など)の参考にもなります

 

  • 日時が決まっている場合はその日時

 決まっていない場合は想定希望講演時間の記載と、希望日の候補が記載されている

 決まっている場合は講演開始時間だけではなく集合時間と解散時間が記載されている

※重要※

これ意外と書いていない事が多くて、講演時間前後の機材チェックや名刺交換などがあることが多いので、拘束時間わかると助かります。

 

  • 会場が決まっている場合は会場場所の記載

 分かれば想定収容人数(OR集客予定人数)

 

 

会場環境に関しての事前情報提供

  • スクリーンとプロジェクターの有無

 プロジェクターは接続端子(D-Sub、HDMI)の記載

 スクリーンと会場の構造(スクリーンの下部1/3は見えにくいなどがあると嬉しいかも)

 

  • 席に関して

 机の有無
  机がある場合はその配置(スクール形式・島形式など)
私の場合ワークを行うことがあるのでその実施判断や進め方に利用したく

 

  • ホワイトボードの有無

 質疑応答に使うこともあるのであると嬉しいくらいで必須ではないですが

 

 

プレゼン資料に関してのやりとり

  • 資料の納品希望日

最終納品が開催日から2週間より長いと結構辛いかも。1週間くらい前だと助かります

 

  • 資料の希望納品形式

PDFあるいはパワーポイント(or Keynote)の場合がほとんどですかね

 

  • 資料印刷の有無とその形式

※重要※

印刷用とプレゼン用で資料を分けるか、白黒対応必要かなどの判断に利用。筆者は基本的には参加者への、資料印刷あるいはPDFファイル提供はOKですが、講師や内容によって変わるかと

 

  • 後日配布の有無

こちらも配布用に資料を修正・追加することがあるので

 

  • (可能であれば)資料の誤字脱字チェック&フィードバック

今までの経験ですと「CSS Nite」と「Markezine Academy」はチェックをしてくれます
※ただこれは可能であればで全然問題ないです。

 

  • 打ち合わせの有無

こちらは意見別れるかと思いますが、初めての主催者様の場合は、一度打ち合わせをさせていただけると嬉しいです。直接目的や内容を伺いながら、お互いに最適な講演内容にたどり着ければ嬉しいです。難しい場合は電話やチャット会議でも。

 

当日までのやりとり

  • 参加締め切り段階(あるいは途中段階)で参加者属性情報の共有

※重要※

 参加者のレベルや興味が分かるアンケート項目があると嬉しい
 業種がわかると資料に一部反映可能
 期待されている内容がわかると資料に一部反映可能

 

  • 日時・会場変更がある場合の早めの連絡

別日程設定するのか・キャンセルするのかの判断は早めに欲しいですね。筆者の場合は年に1~2回くらいあるかなという感じです。大体の場合は集客が厳しいと言うのが理由ですね。

 


当日の準備と運営

  • 機材チェックの時間

 通常は時間いただけるので大丈夫ですが、ぶっつけ本番だとかなり厳しいです
※「プロジェクターとパソコンの接続が上手く行かない」というのが年に数回くらいはおきます。その場合はご用意いただいたパソコンにUSBやネット経由で資料を移して講演することが多いですね

 

  • マイクの種類

(私は)マイクはハンドマイクでもピンマイクでもどちらでも大丈夫です。講師の方の好みがあるケースもあります

 

  • 近くに電源タップ

長丁場の場合は無いとパソコンの電源が切れるリスクがあるので。何度かヒヤリとなることは過去にありました。

 

  • 待機する場所のご用意

 別室でも会場の後ろでもどこでも大丈夫です、ただ机がないと結構辛いかも。直前までフォントサイズを変えたり、待機時間が長い場合は仕事したりしているので

 

  • 飲み物のご用意

ワガママですが、お茶かお水があると大変助かります。自分でも持ち込むようにはしていますが。

 

  • 司会の前口上の有無と内容の確認

自己紹介いただけるのか、私の方で行うかの確認
休憩時間が事前に決まっているのか、講師が決めてよいかの確認
それによって講演時間が少し減ったりしないかの確認

 

  • 講演中に最低1名はスタッフが待機している状態

※重要※

講演中に起きるトラブル(突然画面が映らなくなる、マイクの電源が切れる)などの対応のため

 

  • 質疑応答の時に上手く引き出してくれる司会者の方

 最初の一人目がなかなか出てこない事が多いので、司会者の方が質問していただけるなど

 


終わった後に

  • アンケートなどのフィードバック

※重要※ 

取得している場合は簡易的なまとめORスキャンいただいた内容の共有があると嬉しいです。5回に1回くらいは「共有しますー」と言われて共有されないことが。時間がある場合は、講座後に目を通してしまうので大丈夫ですが。

 

  • 参加者の方から追加の質問

アンケート内での質問項目やその後、参加者の方から主催者に連絡があり、講師に更に質問をしたい・相談したいというようなケースがある場合はぜひ共有いただけるとありがたいです。アフターサービスはやはり非常に大切で、参加者の方が「問い合わせたのに答えてくれなかった」となってしまうのは悲しいです。

 

  • 資料配布をしていただいた際のご連絡

「参加者の方に資料を配布しました」など、終わった後に参加者の方に何かを共有している場合は、その情報を講師にも共有いただけるとありがたいです。

 

講演としてはその企業や主催者とは一回かもしれませんが、講師の方が別の場や別のセミナーで参加者の方とお会いすることもあるので、講師としては単発ではなくもう少し長い期間で見ていることが多いです。

 

 

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今までにあった困ったパターン


・先方から講演依頼があり返信した後に、一切連絡が来なくなる(無くなった場合はその旨お伝えいただければ)。このパターンは年に数回発生します。資料作成時間などの稼働を抑える必要があるため、無い場合でもご連絡いただけると助かります。。。


・講演料に関しての連絡が一切ない。有無と想定金額を最初にいただけると嬉しいです。依頼側からやはりいただきたいなと。こちらに関しても5回に1回くらいはありますね。シリーズで行われている場合、先方の中では既に決まりきっている事かもしれません、講師側はそのシリーズで講演することが初めての場合は、何もわかっていないので。

 

・会場に30分前についたら誰もいない。集合時間のはずなのに…。


・セミナー中にスタッフが誰もいなく、運が悪いことに配信している他地域の映像がうつらなくなり音声だけでフォロー。結局30分後の休憩時間の時に戻ってきた。

 

・アンケート結果送るといって送られてこない、確認したらスキャンするのが面倒だったらしくもらえなかった。(あ、過去に別の講師の方のアンケート結果が送られてきたこともありました)。

 

・資料印刷配布しないという話だったので、勝手に印刷され配布されていた。その時は内容的にOKだったのですが、印刷で渡せないケースもあったりします。

 

 

今までにあったら嬉しいパターン

・司会がしっかり仕切ってくれて、講演後の質疑応答も上手く、会場から質問を引き出してくれる

 

・スタッフの皆様が積極的にお声がけ、挨拶をしていただける

 

・バックアップがしっかり用意されている(私のパソコンが上手く行かないときに、変えのパソコンが準備されている)

 

・講演時にスタッフやカメラマンの方が撮影していた写真を共有いただける(CSS Niteは毎回共有いただいております)

 

・アンケートに追加して欲しい項目の相談がある(過去に何度かありました)

 

・地元のお茶菓子をいただいた(笑)

 

 

最後に

いろいろと書かせていただきましたが、ご依頼いただける事に関しては大変感謝しておりますし、良い体験も沢山させていただきました。そして、ご依頼いただいたケースの95%以上のケースは問題なく講演させていただいております。

 

大切なのは、「参加いただいている方にできるだけ満足いただく」という1点だけです。そのためにお互い(講師&ご依頼主)スムースなコミュニケーションと必要な情報共有が行われる事を意識するのが良いのかなと。当日の運営も、参加している方を双方でサポートし、満足していただくための準備と進行が出来れば嬉しいです。

 

これからもどうぞよろしくお願い致します!

 

 

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