読者の皆さま初めまして、飯村と申します。
現在、小川の弟子として活動させて頂いております。
どうぞ宜しくお願い致します!!
2016年4月21日(木)に開催された
アナリティクスサミット2016「成果に向かって速度を上げよ」
に参加させて頂きましたので、特に印象に残った講演をご紹介していきたいと思います!当日の講演は以下の通りでした。
1. パナソニックの会員サイト CLUB PanasonicのCRM戦略について
2. 急がばまわれ データ統合・活用の壁を乗り越える本当に大切なポイント
3. Googleアナリティクス360とA/Bテストツールで行う “分析→改善” 次の一手
4. データ分析発展のステップ データドリブン組織のつくりかた
5. TSUTAYA ユーザー分析の推進 組織の縦と横、どう結びつけるか?
6. 分散データを楽々統合。業務コスト削減と組織を変えるビジネスダッシュボード
7. マーケティングオートメーションによる部門の壁を超えた顧客シナリオの実現
8. 数値ではなく「気持ち」を変えるためのコンセプトダイアグラム分析&活用事例
ワタクシ、当日は午前中仕事だったため、ランチセッションからの参加となりました(泣)アタマから参加できなかったことが残念でした(泣)
◆アナリティクスサミット2016について
今年のテーマは「成果に向かって速度を上げよ」です。
今年も、マーケティング部門、データ分析部門の第一人者にご登壇いただき、現場の生の声をお伝えしていきます。データ統合、CRMデータとウェブの連携、マーケティング・オートメーションなどが進む中、改善に向けてビジネスインパクトのある成果を出すにはいったい何が鍵なのか? 組織とそのコミュニケーションはどうあるべきなのか?
アナリティクスが本格化する中、本音のビジネス事例を共有し、今後の方向性をご一緒に考える丸1日のイベントです。
セッション5「TSUTAYA ユーザー分析の推進 組織の縦と横、どう結びつけるか?」
◆講演者
株式会社TSUTAYAネットカンパニー
マーケティング本部 サービス基盤推進ユニット ユニット長
大畠 崇央 様
◆感想
プレゼンを始める前に、聞きたい内容を参加者がTwitter投票で行い、
一番投票が多かった内容をプレゼンするというスタイルがとても斬新で、
インパクトがありました(笑)
「上司が何を考えているかわからない」「上司に言いたい事が伝わらない」というケースは、読者の皆様におかれましても、職場で頻繁に実感する問題だと思います。
組織内のコミュニケーションは、思ったほどうまくいっていないのが現実ではないでしょうか。
大畠様は上記のような問題を、相手の文脈に沿って語る事が重要だと説明されていました。
エグゼクティブに解析結果をプレゼンする際には「決断をしてもらうためのストーリー」を語る事に注力するそうです。
エグゼクティブが興味あることは、解析内容の詳細ではなく、
「儲かるのか、儲からないのか」の二択であり、儲かるのであればその根拠を聞きたいのです。
例えば、
「ある事業では、CV率が長野県ではすごく高いが、三重県ではすごく低い」という結果を得られたとします。
そのような場合、地域別に詳細な分析を行い、ボトルネックや成功要因を特定して、次の一手を打っていく。徹底的にエグゼクティブの文脈からこぼれ落ちないように、です。
このように分かりやすい事例を交えて進行していきました。
大畠様のプレゼンは、社内コミュニケーションについてのお話しが中心であったため、とても身近に感じることができ、とても楽しめました!
セッション7「マーケティングオートメーションによる部門の壁を超えた顧客シナリオの実現」
◆講演者
株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
お客様体験デザイン本部 エンゲージメント推進部 CRM推進チーム
マネジャー
大山 公一 様
◆感想
最近、ゴルフを始めたばかりので、個人的にものすごく興味深く講演を聞かせて頂きました(笑)
ゴルフダイジェスト・オンライン(通称GDO)は、
ゴルフメディアを扱っている日本最大級規模のゴルフ総合ポータルサイトです。
大山様の講演で特に印象に残ったのは、
メールチャネルでのCV数についての説明でした。
以前までは、メルマガを大量配信していたそうなのですが、これが仇となり会員様からスルーされメールを見られなくなってしまったそうです。
そのような状況下において、どのように会員様と向き合えばいいのか、
顧客視点に立ったコミュニケーションシナリオを考え抜いたと大山様は仰っていました。
そこで配信数を従来より64%に削減したところ、開封率が175%、クリック率が134%など軒並み良い成績を得られたそうです。
これは一概に配信数を減らしただけでは達成できないことだと思います。
洗練させたCRMを行ったからこそ得られた結果だと感じました。
「WEBに限らず、サービスやプロダクトを世の中に提供している企業、担当者は本当に顧客視点に立って仕事をしているのか?」
このようなことを大山様に投げかけられているような気がしたので、気が引き締まった次第です(笑)
セッション8:「数値ではなく「気持ち」を変えるためのコンセプトダイアグラム分析&活用事例」
◆講演者
小川 卓
×
株式会社クレディセゾン
メディアプランニング部 部長
吉岡 佐江子 様
◆感想
トリを飾るのは、マイボス小川。
本講演は吉岡様とのパネルディスカッションでした。
株式会社クレディセゾン様は、永久不滅.comを運営しております。
今回このサイトのリニューアルを小川と共に取り組み、その改善事例を紹介するという形
となりました。
永久不滅.comは当初、小川から企業側目線のサイトだと指摘されたそうです。
これはどうゆうことなのか。
「顧客目線を無視したサイト」ということです。
吉岡様は、「そもそも永久不滅.comに来るお客様は、永久不滅.comのサービスについて知っている・理解している」と思い込んでいたらしく、ユーザーのことを理解せずにサイト運営をしていたそうです。
そこで、小川はコンセプトダイアグラムを活用して、ユーザー理解に励み、ユーザーは何のコンテンツを見て、どのようにお問い合わせまで来るのかをひたすら、抽出していったそうです。
結果、ユーザーの行動や気持ちが明確になったので、ユーザー視点に立ったKPIを設定することになりました。
小川のプレゼンを通して、単にPVを増やすだけではダメで、ユーザーの気持ちに立脚したKPI設計こそが最重要だと気づかされました。
終わりに
今回、ご紹介させて頂いた講演者様以外のセッションも、とても面白く且つ刺激的なお話となっていました。
個々の発表から得られるものはたくさんありましたので、今後の業務に活かしていきたいと思います。
「実務から得られた経験の共有の場」がアナリティクスサミットの本質です。
今年参加できなかった方は、来年ぜひご参加ください!!
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