ゴールを目指すための航海図と羅針盤

最近はなかなかブログが更新出来ておりません。主に会社のお仕事・書籍執筆×2・講演といった形で時間が無い状態です。7月まではこの状態が続きそうです。最近改めて考えていることがあるので、雑文ですが文章にしてみました。



(from Flickr)


アクセス解析のデータから、課題や気づきを見つけそこから改善施策を考えるというのは良く言われることで、私もそのような内容を講演などで話しています。しかし当たり前なのですが、施策を行わないとサイトは改善されません。そしてその実現のためには施策を行なってから分析をしても良いと考えています。例えば新しいサイトを立ち上げる場合はアクセス解析の情報はありませんし、1日でリリース出来る内容であれば事前分析のほうが時間がかかるかもしれません。それよりはリリースして結果を見たほうが早いです。


アクセス解析を主に取り組んでいると「分析してから、その結果を元に施策を考えて実施しよう」というマインドになりがちです。それも重要なのですが、本当に行いたいことはサイトにゴールに貢献するような施策を1つでも多く行なうことです。事前分析を行わなくても、実施する際にどういう指標で振り返るかを決めておくと事、そして今後のためにちゃんとその振り返りを行なうことが出来れば、アクセス解析を活用していると言えるのではないでしょうか。


もちろんサイトのゴールやKPIを設計し、そのKPIを達成のために施策を考える。つまりKPI→施策 という進め方も有効です。どちらの方法がより優れているということはありません。皆さんの会社やサイトにあった進め方があるかと思います。ただひとつ言えるのは、アクセス解析を「業務プロセス」に入れることには大きな意味があるということです。


自分達の取り組みを可視化したり、成功や失敗事例を有効活用したり、サイトのゴールに繋がる改善を優先的に行ったり、という事はサイトの目標達成の「近道」になります。




アクセス解析はサイトのゴールに向かうために必要なツールや分析です。
ゴールが船で新大陸を目指すことであれば、アクセス解析はその手助けとなる「航海図(KGIやKPIなどの設計書)」と「羅針盤モニタリングと方向調整)」です。


目的の方向に向かっているのか、
後どれくらいで到達しそうなのか、
より良いルートは無いのか、
危険を事前に察知出来ないか、


そんな事を確認しながら、「より早く」「より効率良く」「経験と結果を活かしながら」ゴールを目指す
そのためにアクセス解析はあります。


航海前にいろいろ分析(分析→施策)
をしても良いし
航海中にいろいろ分析(施策→分析)
をしても良いです。


ぜひ皆さんも航海図と羅針盤を活用して、皆さんのサイトにとってのゴールを目指して下さい。



あ、航海が終わったらぜひ振り返りの分析もしてみてください! :)