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GoogleAnalyticsに1クリックで反映!本当に使える3つのカスタムレポート

分析手法

GoogleAnalyticsは優れたアクセス解析ツールですが、提供されているレポートの数も多く、レポート単体だけ見ていても多くの気づきを得られません。これを解決するために、好きなレポートを作成出来る「カスタムレポート」の機能を使い、集客・ページ・トレンドという3つの「本当に使えるカスタムレポート」を考え、作成しました。


ワンクリックでGoogleAnalyticsに反映する事も可能です!この記事では、その3つのカスタムレポートの詳細と活用方法を紹介いたします。

参考:3 Awesome, Downloadable, Custom Web Analytics Reportsにヒントを得て書いています。本記事で紹介しているカスタムレポートは、参考先の物とは内容が違います。興味ある方は、ぜひ参考先の記事も御覧ください(英語)。


それでは、早速見てみましょう。

最初に:「カスタムレポート」とはなんぞや?

ご存じの方も多いかと思いますが、簡単に紹介しておきます。「カスタムレポート」とは、名前の通り、GoogleAnalyticsでカスタマイズしたレポートを作成出来るという機能になります。好きな指標などを追加して、レポートを作成します。便利な機能なのですが、どういう風に設定すれば良いかわからないという事で、あまり使われていなかったりする機能です。


しかし、良いカスタムレポートを作成すると、複数のレポートを見て回らなくても、1画面で現在の状況がわかります。そこで、今回は集客・ページ・トレンドという3つの観点から、使えるカスタムレポートを作成しました。通常の分析はこの3つを見ておけばOK!では、早速紹介に入ります。


1:集客レポート

集客レポートをGoogleAnalyticsに反映させる


反映方法:
上記のリンクをクリックしましょう。そうするとカスタムレポートの設定画面が出てきますので、ページ下部にある『他のXXのプロファイルで表示されます。』という部分をクリックし、反映させたいプロファイルを選び、「レポートを保存」を押せば、みなさんのレポートでも使えるようになります。


なお、レポートには、左側のメニューにある「カスタムレポート」からアクセスします。


こちらの集客レポートは3つのタブから成り立っています。「流入効果」「流入属性」「目標」の3つです。それぞれのタブの中身と使い方を確認しましょう。


流入効果タブ


並べている指標:ソース/メディア、セッション、直帰率

各ソースあるいはメディアからの流入量と直帰率を表示したタブになります。どの流入元のアクセスが多いのか、その中で課題となる直帰率が高いページはどこにあるのかを一目でチェック出来ます。カスタムレポートは通常のレポートと同じようにドリルダウン(例:ソース/メディア と 地域の掛けあわせ)あるいは、アドバンスセグメント(例:新規だけを取り出す)も使えるので、いろいろ掛けあわせてみると楽しいです。まずは、ここで流入の量と質を見極めましょう。


流入属性タブ


並べている指標:ソース・メディア、平均サイト滞在時間、新規セッションの割合

ここでは、各流入元の特徴を見極めます。まずは平均サイト滞在時間を比較。通常のサイトであれば長いほうが良いので、上部に出ているサイト平均と比較して短いものを見つけます。この流入元は、あまりサイトの事を知ってもらうという観点では向いていない事がわかります。また、新規セッションの割合も、どの流入元が新しいユーザーを連れてきているかがわかります。新規やリピート比率が高い流入元を特定し、原因を考えてみましょう。


目標タブ


並べている指標:ソース/メディア・合計目標完了数・コンバージョン率・合計目標値・費用
効果を測定する最も重要なタブです。まずは、どの流入元が目標到達の貢献しているかを、完了数を見てチェックしましょう。そして、各流入元ごとのコンバージョン率を見て効率が良い流入元を見つけます。特に気をつけるべきポイントは有料で行っている施策のコンバージョン率です。ここが平均より低いと、正直お金をかけても平均以下のコンバージョンしか獲得出来ていないことがわかります。このような流入元はぜひ見直したいところです。


次に見るべきがお金の部分です。コンバージョン数や率を見ても、それがいくらの売上に繋がったのかがわかりません。また、有料集客の場合は、赤字になっていないかをチェックする事が大切です。そこで、「合計目標値」と「費用」を比較してみましょう。今回の例は費用設定していないため、0円になっていますが、Adwordsなどとリンクをすると、ここに費用額が出てきます。売上・利益という観点からどの流入施策が貢献しているのかをチェックしましょう。上司に説明をする場合は、コンバージョン数や率より「金額」のほうがよっぽど伝わります。



2:ページレポート

ページレポートをGoogleAnalyticsに反映させる

各ページを評価するためのレポートになります。こちらも3つのタブに分かれています。同じく中身をチェックしてみましょう。


閲覧開始タブ


並べている指標:ページタイトル・閲覧開始数・直帰数・メディア


「閲覧開始」をページ単位で評価します。こちらは表示形式を「ピボット」に右上のアイコンで変更し、ピボット=メディア、表示=閲覧開始数 と 直帰数に設定しています。



まずは、左の列の「合計」の下を見てみましょう。どのページからの流入が多いか、そして流入が多いページの直帰数が把握出来ます。人気がある入口ページの中で直帰率が高いものは、改善策を最初に考えたい水漏れページです。


次に、各メディアごとの数字を見てみましょう。どの流入元が入口になっているのか、そしてそれぞれの直帰数がわかります。ここで見るべきポイントは、ページ×流入元で直帰が高い組み合わせがあるかという事です。あるページと流入元で直帰数が高い場合は、ランディングページがあっていない事を示しています。特に有料集客などでランディングページをコントロール出来る場合は、このページ以外をランディングページにしたほうが良いかもしれません。


また、(none)というメディア、つまりノーリファラーで直帰が高いページも課題になります。通常ノーリファラーのアクセスがリピータが多く、サイトの内容を新規の人より理解しているはずなので、直帰は低くなりがちです。それが高いという事はなるべくあってはいけない事です。


量と属性タブ


並べている指標:ページタイトル・ユニークユーザー数・ページビュー数・平均ページ滞在時間・新規セッションの割合


ページの量と特徴を見るためのタブです。まずはユニークユーザー数とページビュー数を見てみましょう。どのページが大勢の人に見られているかがわかります。そして、特に見るべきはユニークユーザー数とページビュー数の差です。ここが開いていれば開いているほど、一人ごとの閲覧回数が多いページという事になります。どのページが〃見られているのかを把握して、施策に活かす事を考えましょう(何かしらのバナーや案内を出すなど)。


次は平均滞在時間です。ページの特性によって見られる時間が大きく変わってきます。ナビゲーション系のページはユーザーを惑わさないために短くなっているか?そして、読み物系は記事を読むのにかかる時間に近い時間になっているかをチェックしてみましょう。必ずしも長いほうがいいという事ではありません。


最後に新規セッションの割合です。特に新規やリピーターの比率が多いページをチェックしましょう。新規の人が多いのであれは、新規の人向けの案内を出すといった施策を考えることが出来ます。


目標タブ


並べている指標:ページタイトル・合計目標完了数・平均目標値・コンバージョン率

各ページの目標への貢献を表しています。まずは、量を見るために「合計目標完了数」を見てみましょう。また、どれくらい効率よくコンバージョン出来ているかは「コンバージョン率」で確認可能です。そして、最後にそのコンバージョンの質を金額ベースで見るため「平均目標値」を見ましょう。この数値が高ければ高いほど、売上を生みやすい成果を発生させている事がわかります。


ページで数多くの目標を設定している場合は、コンバージョン率や平均目標値が不自然に高くなることがあります。その際は、カスタムレポートを編集して、特定の目標だけを指標として追加する事で、見たい成果のレポートを表示する事が可能になります。




3:トレンドレポート

トレンドレポートをGoogleAnalyticsに反映させる


トレンドを見るためのレポートです。こちらは2つのタブから構成されています。各タブを紹介する前に、このレポートの利用上のTipsを紹介しておきます。

1)「日」でソートすると、日付の降順あるいは昇順に並べることが出来ます。各レポートを見る際には、まず日をソートしましょう。

2)また、各レポートはデフォルトで表示件数が「10」件になっています。これですと、3ヶ月分を日単位で見たいというときに、ページ送りをしないといけなくなるので、レポートの右室にある「行を表示」から適切な行数を選んでください。


3)今回は「日」という単位で見ていますが、「週」あるいは「月」で見ることも可能です。カスタムレポートの編集から、ディメンションを選ぶ際に、「日」になっている部分を、左側の「ディメンション>ユーザー」内にある「週」あるいは「月」とリプレイスして保存をしてください。

量と属性


並べている指標:日・セッション・ユニークユーザー数・平均サイト滞在時間・新規セッション率の割合・直帰率

ざっくりとトレンドを見るためのレポートです。まずは日の昇順でソートされた状態で、各指標を眺めてみましょう。極端にある指標が高い・低いという物が見つかれば、更にその日を調査してみましょう。その時に行った施策や、改修したページなどがあればチェックを行います。


次に各指標ごとに昇順・降順でソートしてみましょう。この時に観るべきなのは、曜日や特定の日付でのトレンドが無いかの確認です。例えば、「週末は直帰率が上がりやすい」であったり「更新を行っている火曜日と木曜日はセッション数が多い」といった形です。自分のサイトにどのようなトレンドがあるかを指標単位で確認してみましょう。



目標

並べている指標:日・合計目標完了数・コンバージョン率・合計目標値・費用

サイトの目標がどのように推移しているかをチェックするためのレポートです。先ほどと同じようにまずは日単位でチェックをしてみましょう。次に完了数やコンバージョン率でソートしてみると、またトレンドがみえてきます。特にコンバージョン率が大きく変動する日は、必ずその日に行った事を確認してみましょう。メールマガジンの配信であったり、プレスリリースの告知であったり、何か必ず原因があります。サイトの平均と比べて半分、あるいは、2倍が更に調査を行う一つの目安です。


最後に

あらためて、3つのカスタムレポートを設定するためのリンクを貼っておきます。

集客レポートをGoogleAnalyticsに反映させる
ページレポートをGoogleAnalyticsに反映させる
トレンドレポートをGoogleAnalyticsに反映させる


今回紹介した3つのカスタムレポートは、多くの示唆を与えてくれる便利なレポート群です。まだ、このような観点でGoogle Analyticsを見たことがない人はぜひ使ってみてください。そして、使い始めるとカスタマイズしたくなるかと思います。特定の指標を追加したり、いくつかの成果に分解したりといった事がきっとあるでしょう。その際にはどんどんカスタマイズして利用してみてください。


そうする事によって、本当の意味で皆様にとっての「カスタム」なレポートになるかと思います。普段は、この3つのレポートを見ておいて、サイト改修やリニューアルなどに集中的に分析するといった使い方を推奨します。ですので、普段は1日あるいは1週間に15分ほどGoogleAnalyticsを見ておけば良いのです。これなら、習慣になるのではないでしょうか?




更に分析を進める場合は、以下の記事が参考になるかと思います。

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