「アクセス解析の集計と用語定義ガイドライン」公開とちょっとした裏話

参加させていただいているアクセス解析イニシアチブで、アクセス解析の集計と用語定義ガイドラインというドキュメントが発表されました。


今回の第一版は

  • 「ページビュー(数)」
  • 「訪問(のべ訪問者数)」
  • 「ユニーク訪問者(数)」
  • 「ページ滞在時間(訪問滞在時間)」

及び、数値を公開・発表する際に

  • 「データ収集方法の明示」

に関してのガイドラインが用意されています。



今回、このドキュメント作成の過程に私も入らせていただきました。アクセス解析イニシアチブの面々と、有志による議論は3時間に及び

  • 「ページビューの定義にRSSFLASHのカウントは含まれるべきか?」とか
  • 「セッションってページ間の遷移が30分以内だったら繋がる場合が多いが、誰がどういう風に30分と決めたのか?」とか
  • ツールによってなんでこんなにも定義や用語が違うのか?」とか
  • 「どこまでこのガイドラインを広げていくのか?」


など、真剣に議論を戦わせました。アクセス解析の指標についてここまで真剣に議論出来る、様々なフィールドから来られた変人熱心な人達の議論は、本当に面白いかつ有意義な物でした。またその後も、メーリングリスト等で数多くの議論が行われました。


私は好き勝手に発言していただけなのですが、それをまとめてこういう形でアウトプットされた、アクセス解析イニシアチブの皆様に感謝です。
アメリカではWebAnalyticsAssoicationという団体が、同じようにガイドラインを提供していますが、日本からもこういったガイドラインの公開そして継続的な議論が出来ればと思っています。


アクセス解析イニシアチブではパブリックコメントも募集中です。まだ、これからどんどんバージョンアップしていきますし、ガイドラインの作成に興味がある方は、ぜひリンク先からお問い合わせくださいませ。まだまだ定義しないといけない指標は沢山残っていますし、ぜひ皆様の意見も聞かせていただき、反映していきたいと考えています。


ドキュメントのダウンロードはこちらから(pdf)