日本の人気100+29サイトが使用している解析ツールの調査結果発表

他のサイトがどういうアクセス解析ツールを使っているのだろう?と思い、調査をしてみました。その調査結果を発表いたします*1。「対象サイトの定義」「計測範囲と手法」等に関しては本記事の一番最後に書いてありますので、利用・引用時はご注意下さい。

項番 サイト名 利用ツール
1 Yahoo! SiteCatalyst(Yahoo!ショッピング/Yahoo不動産)他は不明
2 fc2 独自/GoogleAnalytics
3 Google GoogleAnalytics(iGoogle)
4 Mixi
5 楽天 SiteCatalyst
6 Livedoor GoogleAnalytics
7 ニコニコ動画 GoogleAnalytics
8 Goo Visionalist
9 Ameblo.jp GoogleAnalytics
10 アマゾン ?
11 2ch.net 独自
12 インフォシーク SiteCatalyst
13 ニフティ GoogleAnalytics
14 Geocities
15 Dell SiteCatalyst
16 Biglobe Visionalist / GoogleAnalytics
17 さくらインターネット WebTrends
18 はてな GoogleAnalytics
19 DTIブログ GoogleAnalytics
20 Seesaa ?
21 OCN SiteCatalyst
22 Jugem GoogleAnalytics
23 シマンテック SiteCatalyst
24 ヤプログ GoogleAnalytics
25 Dmm.co.jp GoogleAnalytics
26 Exciteブログ GoogleAnalytics
27 Excite GoogleAnalytics
28 DION(auone)
29 So-net SiteCatalyst
30 Teacup GoogleAnalytics
31 Ameba
32 忍者TOOLS 独自
33 IIJ4U
34 plala SiteCatalyst/GoogleAnalytics
35 価格.com SiteCatalyst
36 アットWiki GoogleAnalytics/eXTreMe Tracker
37 GyaO SiteCatalyst
38 FC2Web 独自
39 Xrea.com
40 ペーパーボーイ(sub.jp) Visionalist/GoogleAnalytics
41 MSN SiteCatalyst
42 インプレス GoogleAnalytics/NielsenOnline
43 さくらレンタルサーバー
44 オリコン GoogleAnalytics/NielsenOnline
45 ime.nu
46 Agesage.jp
47 rakuten.ne.jp
48 Geocities.co.jp
49 アットネットホーム
50 日経ネット SiteCatalyst
51 iza GoogleAnalytics
52 YOMIURI ONLINE
53 AllAboutJapan SiteCatalyst
54 Jp-sex.com GoogleAnalytics
55 ペーパーボーイ(Zombile.jp) Visionalist/GoogleAnalytics
56 ドリコム GoogleAnalytics
57 日経BP NielsenOnline
58 アットWith GoogleAnalytics
59 魔法のiランド
60 Itmedia SiteCatalyst
61 im.tv GoogleAnalytics
62 DDO.jp
63 CPZオンライン GoogleAnalytics
64 asahi.com SiteCatalyst
65 XVN.jp
66 Apserver
67 毎日.jp Visionalist
68 COOLオンライン
69 punyu.com
70 Vector GoogleAnalytics
71 CGIBOY
72 ぴんくちゃんねる
73 日刊スポーツ
74 ぐるなび SiteCatalyst
75 Kir.jp
76 TBS
77 カービュー
78 ハンゲーム
79 クックパッド GoogleAnalytics
80 フジテレビ GoogleAnalytics
81 sytes.net
82 NHK
83 日本郵政
84 リビアンコム
85 Jword SiteCatalyst
86 日本テレビ
87 スポーツニッポン
88 m-space.jp
89 SONY SiteCatalyst
90 ソニーミュージック SiteCatalyst
91 ne.jp
92 サンスポ GoogleAnalytics
93 ZAQケーブルテレビ
94 hi-ho SiteCatalyst
95 OKWave GoogleAnalytics
96 Artemisweb.jp
97 Dti GoogleAnalytics
98 ペーパーボーイ(Main.jp) Visionalist/GoogleAnalytics
99 じゃらん Visionalist
100 ECナビ GoogleAnalytics
101 NTTcom WebTrends
102 GMO GoogleAnalytics
103 Wikipedia
104 Blogger GoogleAnalytics
105 WindowsLive
106 Microsoft WebTrends
107 Apple SiteCatalyst
108 UPS WebTrends
109 IKEA SiteCatalyst
110 LimeWire GoogleAnalytics
111 Goal.com NielsenOnline/GoogleAnalytics/StatCounter/Quantcast
112 Booking.com GoogleAnalytics
113 にほんブログ村 GoogleAnalytics
114 LenovoJapan SiteCatalyst
115 ニッセン
116 GettyImages SiteCatalyst
117 MAJOR.JP
118 時事ドットコム GoogleAnalytics
119 任天堂
120 Mapion Visionalist
121 食べログ SiteCatalyst
122 HMV GoogleAnalytics
123 Yourfilehost.com GoogleAnalytics/eXTReMe Tracker
124 Veoh.com SiteCatalyst
125 Rapidshare
126 Dailymotion
127 Mediafire GoogleAnalytics
128 Badongo GoogleAnalytics/eXTReMe Tracker/Quantcast
129 Megaupload GoogleAnalytics/eXTReMe Tracker
130 Orkut
131 Adobe SiteCatalyst

Excelファイルはこちら


追記:2008/12/03 23:01
項番5の「楽天市場」→「楽天」に変更(全サイトでSiteCatalyst導入)
項番13の「nifty」は一部SiteCatalyst(コメント欄)+Visionalist(再調査によりJob@niftyにて)
項番59の「魔法のiらんど」はRTMetircs(コメント欄より)
※グラフや集計等には反映させておりません。



まずはタグ型アクセス解析ツールを利用しているサイト比率を見てみましょう。

ご覧の通り、約2/3が使っています。使っていないサイトの中には閉鎖しているサイト等も若干含まれているため、現存しているサイトでの利用率は7割くらいでしょうか。それ以外のサイトもapacheログ等を使っているとは思われます。さすがに大半のサイトではアクセス解析を導入しているようですね。上位陣で今回ツールが分からなかったサイトで気になるところは「mixi」及び「amazon」あたりですかね。タレコミ情報お待ちしています(笑)


では次に、注目の使っているタグ型アクセス解析ツールの種類です。

見ての通り、やはりGoogleAnalyticsが一番人気ですね。Adwordsを利用していれば大規模サイトでも無料という事で多くのサイトで活用されています。有料ツールの中で圧倒的に人気だったのはSiteCatalyst。米国では有料ツールで最大手なSiteCatalystが日本のサイトでも同じような傾向を見せています。その後に続くのは日本製のツールとして健闘しているVisionalist。いくつかのポータルサイトでの採用が中心となっています。それ以外には米国のソリューションを中心にいくつかツールがランクインしています。


では、最後に併用率(一つ以上のタグ型解析ツールを入れているサイト)を見てみましょう。

ご覧の通り、併用率はまだまだ少なめです。ほとんどのサイトは無料のGoogleAnalyticsと有料の別のツールを組み合わせて使っています。違うツールで数字を見ることによるメリットは実は少なく、一方からもう一方のツールへうつるための平行計測期間なのかもしれません。


まとめ

今回のツール調査結果はいかがでしたか?精度には絶対の自信は持てないものの、今までこういう調査結果が発表された事は無かったので、個人的には楽しかったです。調査自体は3〜4時間程度で終わったので、年末に毎年調査してその変遷を見てみるのもおもしろいかも知れません。


GoogleAnalytics及びSiteCatalystは日本においてはここ数年で台頭してきたツールで、ここまでシェアを取れるのは驚きです。動きの速いアクセス解析業界ですから、数年後に今からは全く想像出来ない新しいランキングになっている可能性はあります。


最後に、内容に関してのミスや指摘がございましたら、該当サイトの運営者含め、ご一報いただければと思います。適時、追加及び修正をさせていただきます。


利用上の注意

対象サイト

1)対象サイトはAlexaランキングを元に「日本語サイトTOP100」から上位100サイト(項番1〜100)、「日本向け登録サイト100」から重複しないサイト(項番101〜122)及び「日本人向けサイト100」から重複しないサイト(項番123〜131)を選んでいます。


2)40位・55位・98位のペーパーボーイはドメインが違う物の同じサイトとして集計し、2サイト分減らし129サイトで最終的な集計を行っています(が表には別データとして記録しています)


3)Alexaでのサイト括りになるため上記のペーパーボーイのような例や、Googleの中にYouTubeが含まれている(YouTubeにはアクセス解析タグは含まれていませんでしたが)といったような状態と一般的な「サイト」の定義とは若干ですが違います。


4)調査はサイトの全ページに行っているわけではなく、TOPページ及び主要ページのみに対して行っているため、集計結果以外のアクセス解析ツールを使っている可能性はあります。

計測範囲と手法

5)調査はタグ型(ウェブビーコン型)のみを対象として、インストール型やログ型はWeb上から分からないという点もあり対象としておりません。


6)「?」マークがついているサイトに関しては A)タグ型(ウェブビーコン型)以外のアクセス解析ツールを使っている B)Alexaからのリンクでサイトが表示出来ない C)既に閉鎖されたサイト などが含まれている可能性もあります。


7)計測手法は、FirefoxプラグインWASP(WebAnalyticsSolutionProfiler)」「JSView」「TamperData」と筆者の目検で、各サイトのTOPページ及び主要ページにアクセスし、利用しているツールを調査・記録しました。

8)GoogleAnalytics及びそのベースとなっているGoogleが買収したUrchinに関しては、両方まとめて「GoogleAnalytics」としてカウントしています。

9)調査は2008年12月1日に行い、その時点での結果となります。現在は変わっている可能性もあります。

*1:リストの最後にExcelファイルへのリンクを用意しました