Googleアナリティクス本(だけ)ではない、Googleアナリティクス本「現場のためのGoogle アナリティクス Webサイトを分析・改善し倒すための技術」

ウェブ解析士マスターとして活躍中の永井さんよりご献本いただきました。ありがとうございます&発売おめでとうございます!

 

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現場のためのGoogleアナリティクス Webサイトを分析・改善し倒すための技術

 

 


 

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3点でまとめると

1)誰向けの本か:自社サイトやお客さんサイトを実際に分析する担当者向け。特にそこから改善案を考えないといけない人用。

 

2)ここがオススメ!:各章の最初に、まずどこまで分析するべきか?という説明を行い、その後に実際に操作や説明を行い、最後に改善案の事例や進め方を教えてくれる という構成が分かりやすい!

 

3)書籍で学べないもの:Google アナリティクスの実装方法やGoogle Tag Managerの使い方

 

 

 

Google アナリティクスだけの本ではない

Google アナリティクスの本ではあるのですが、Google アナリティクスの使い方は全体の半分くらいです。その分、しっかり分析する目的や、何故分析するのか?を教えてくれる内容になっています。

 

そのため、「このレポートの使い方を知りたい」という用途には向いていませんが、「サイト全体の集客や導線の分析をしたい」という知りたいこと軸で分析するのにとても分かりやすいです。

 

各章の構成が、それを表しています。以下、ご覧ください。「導線分析」の章です。

 

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 このように、章の最初に「どこまでやるべきか」というのが書いており、章の終わりに

 

「改善の5STEPへ落とし込む」という形になっています。まず全体像とどこまで分析するべきなのかを理解する事で、何のためにこのレポートを見るのか?という事が伝わります。そして実際に操作の説明があり、最後にその結果を受けてどのように改善施策と評価の話に繋がっていくという形です。

 

この流れの通りに実行していけば気づきが発見出来て、改善に繋げられる構成となっています。

 

改善の5STEPが気になる方は、ぜひ本書をお買い求めくださいな!第1章で詳しく説明がなされています。

  

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Google アナリティクスの操作方法を一通り理解している方であれば、各章の最初と最後をしっかり読めば自分の武器が増える!という印象を受けました。私もいくつか今後の使わせていただきたい気づきがありましたー。

 

章構成は以下の通りです(Amazon 説明文より引用)

【目次】
▼第一部 大前提となる基本知識と前準備
第1章 ウェブサイトの分析と改善に最低限必要な基本知識
第2章 絶対に外せない「コンバージョン設定」のポイント

▼第二部 ウェブサイトを徹底的に分析し、改善施策を打ち出すための技術
第3章 「ユーザー属性分析」 ~アナリティクスの至る所からユーザー属性を抽出し、目的と掛け合わせた分析によって具体的ユーザー像を得る

第4章 「デバイス分析」 ~注力するデバイスカテゴリを見極め、ユーザーにとって使いやすいサイト、サイト運営者にとって成果の出やすいサイトを目指す

第5章 「集客分析」 ~集客分析レポートを使いこなし、ユーザーをサイトに誘導しているきっかけを突き止める

第6章 「検索キーワード分析」 ~ダイレクトにユーザーニーズを把握する分析スキルを身に着け、成果につながるウェブ改善を実現する

第7章 「コンテンツ分析」 ~役割の明確化とターゲットの絞り込みで響くコンテンツを考案する

第8章 「導線分析」 ~サイト内遷移・各ページ間の遷移など、課題の場所によってレポートを使い分けて改善につなげる

第9章 「コンバージョン分析」 ~主要指標でサイトの基礎状態を把握し、直接効果と間接効果で施策の効果を見極める

Appendix 分析をさらに効率化するためのテクニック

 

 

本書に含まれていない内容

主に実装とGoogle Tag Managerに関しては本書の範囲外になります。そのため、既にGoogle アナリティクスが実装・設定されているサイトで利用するのが前提かなと思っています。

 

その中で、分析上必要という事もあり、目標設定(第2章)とサーチコンソール(第6章)に関しては詳しく説明がされています。

 

 

まとめ

タイトルにも書かせていただいた通り、Google アナリティクスだけではない一冊となっており、立ち位置としては「Google アナリティクスの基本的な操作や用語はなんとなく理解している。これから自社やお客さんの分析をしないといけないが、どう進めればよいのかわからない…」という方に向けた一冊なのかなと。ですので、まさに「私それです!」という方にはかけがえのない一冊になるでしょう。

 

繰り返しになりますが、各章の構成は今まで他のGoogle アナリティクス本には無かった構成になっているので、何のためにどこまで分析するんだっけ?と悩んでいる方にとっても納得感が高い一冊かなと!

 

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現場のためのGoogleアナリティクス Webサイトを分析・改善し倒すための技術

 

 

「ニフティライフスタイル株式会社」の社外取締役に就任いたしました

<お知らせ>
この記事は移転しました。約5秒後に新記事へ移動します。
株式会社HAPPY ANALYTICS 公式サイトよりお読みください。

 

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2019年8月28日(木)に「ニフティライフスタイル株式会社」の社外取締役に就任いたしましたので、ご報告です!

 

www.niftylifestyle.co.jp

 

ニフティ株式会社の子会社として、2018年2月に設立された会社で、2019年8月時点で以下4サービスを取り扱っている会社になります。

 

myhome.nifty.com

 

job.nifty.com

 

onsen.nifty.com

 

otayori.nifty.com

 

就任の経緯 と 小川は何をするのか?

ニフティとは、2015年から、ウェブサイト改善のコンサル案件などを複数回、ご一緒させていただきました。また社内の勉強会やワークショップの講師などでもお話しする機会をいただいておりました。代表取締役社長の成田さんとはそのころからのお付き合いとなります。

 

小川がChief Analytics Officerを勤めているUNCOVER TRUTHの案件でも「@Nifty不動産」のコンサルティングに携わっていたりもしました。以下、参考記事。

 

marketing.itmedia.co.jp

 

ニフティの子会社として、ニフティライフスタイルが設立された際に、成田さんが代表取締役社長に就任されました。そして今回、会社の更なる飛躍を実現するために、社外取締役をという事で、お声がけいただきました。

 

私が持っている知識で少しでも貢献出来ればという事でお引き受けいたしました。当面は取締役会に定期的に参加しながら、既存サイトに関してもサポートやアドバイス、ウェブマーケティングの社内教育などに携われればと考えております。

 

今、担っている他の仕事や役職などは特に変わりなく、新たに機会をいただいたという認識で相違ありません。良いシナジーを作れればと考えております。というわけで、引き続き、よろしくお願いいたします!

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おまけ

小川、なんか色々やっているので、現任の役職(全て現任)を整理してみました。

会社名 役職 就任 仕事内容
株式会社UNCOVER TRUTH CAO* 2015年1月 コンサル・アナリスト育成・講演等
株式会社Faber Company 社外取締役CAO* 2015年3月 コンサル・アナリスト育成・講演等
SoZo株式会社 最高分析責任者 2015年12月 スクール講師・コンサルティング等
一般社団法人ウェブ解析士協会 顧問 2016年1月 監修・講演等
デジタルハリウッド大学大学院 客員教授

2016年4月(2014年6月~客員准教授)

科目「Web解析実践」の担当教授

株式会社HAPPY ANALYTICS 代表取締役 2017年1月 コンサルティング・執筆・講師業等
株式会社日本ビジネスプレス CAO* 2018年3月 分析・社内外媒体のコンサルティング
ニフティライフスタイル株式会社 社外取締役 2019年8月 社内成長のサポート

 * CAO = Chief Analytics Officer

ユーザを「理解」するための分析サービス「USERGRAM」をJBPpressのサイトで使ってみた!設定から活用法までを紹介

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本記事では、beBit が提供している解析サービス USERGRAM を紹介いたします。筆者がChief Analytics Officerを勤めている日本ビジネスプレスのサイト「JBpress」で実際に分析した例などについても触れながら、サービスの特徴を見ていきます。

 

2019年7月時点のレビュー記事になります。最新のサービスについてはUSERGRAMのサイト等をご確認ください。

ツールの利用金額は月額20万円~になりますが、こちらに関してもPVによって変動するため個別にお問い合わせをお願いいたします。

 

www.bebit.co.jp

 

サービス紹介に入る前に、まず前段として「ユーザ単位での分析の必要性」について触れます。

 

 

最初に:ユーザ単位での分析の必要性

アクセス解析ツールが使いにくい理由の一つに「訪問単位のレポートが多くて、ユーザのことが分からない」という課題があります。そのため「アクセス解析ツールってどうも気づきが発見しにくい」と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

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